超越瞑想（略してTM）が医科大学の医師の燃え尽き症候群とうつ病を軽減する効果的な医療介入であることが『医療従事者の生涯教育ジャーナル』に発表された研究により明らかになりました。
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アイオワ州フェアフィールドにあるマハリシ国際大学のマリー・ロワゼル博士たちは、TMテクニックが医科大学の医師の燃え尽き症候群とうつ病に及ぼす影響を調査しました。研究の対象は、医科大学の医師と、医大と提携した退役軍人病院の40人の医師（15の専門分野）で、TMと対照群に無作為に振り分けられました。
研究者たちは、基準値、1ヵ月後、4ヵ月後に、マズラック燃え尽き調査表、ベックうつ病調査表、不眠症の重症度指数、知覚的ストレス評価尺度、簡易的レジリエンス尺度によって、医師を測定しました。また、基準値と4ヵ月目には、質的なインタビューも行われました。
その結果、4ヵ月後にTMを実践するグループは対照群と比較して、燃え尽き症候群が有意に改善したことが認められました。例えば、マズラック燃え尽き調査表の感情的疲労、個人的達成感、うつ病の程度の改善が見られました。
質的なインタビューによる研究結果は、量的な結果を裏付けており、TMテクニックを定期的に実践している医師は、基準値で見られた典型的な燃え尽き症候群とうつ病の症状が軽減したと報告しています。対照群では、同様の変化は見られませんでした。
「これらの研究結果を検証し、幅広い医療従事者への効果を推定するために、より多くの被験者を対象とした大規模な縦断的研究が必要である」と論文の著者たちは記しています。
参考文献：Effects of Transcendental Meditation on Physician Burnout and Depression: A Mixed Design Randomized Controlled Trial, M. Loiselle, C. Brown, F. Travis, G. Gruener, M. Rainforth, S. Nidich, Journal of Continuing Education in the Health Professions, 2023.
科学的研究チャートの解説：この図は、超越瞑想のグループと通常の治療を受けた対照群を対象にした、燃え尽き症候群とうつ病の症状に関するグループ内効果量（変化の平均値を標準偏差で割ったもの）を示しています。燃え尽き症候群はマズラック燃え尽き調査表、うつ病の症状はベックうつ病調査表-2によって測定されました。超越瞑想と対照群を比較したグループ間の統計値では、燃え尽き症候群とうつ病の症状の両方で、グループ間に有意な差が認められました。（p値＜0.02）。
ソース：Transcendental meditation helps to alleviate burnout in academic physicians
