予防と健康

真の健康管理

現代医療は健康を維持することよりも、病気を治すことに重点が置かれています。しかし、それでも慢性病が増え続けています。

600件に及ぶ超越瞑想に関する科学的研究の多くは、瞑想によって病気を予防し、健康を維持できることを裏付けています。瞑想がもたらす深い休息は、私たちの体に本来備わっている治癒力を目覚めさせるからです。(詳しくは、「超越すること—体の治癒力を目覚めさせる」を参照してください)

体の治癒力が増すことで、多くの慢性疾患に対して比較的早い時期に有意な改善が起こり始めます。さらに瞑想を規則的に実践することで、病気を予防できるようになるのです。

体験者の声

「自分が強くなる! 薬と注射から解放」

TM歴3年・公務員

3年ほど前、体調を崩しているときに友人からTMを紹介されました。病院で1年ほど治療を受けても良くならなかったのに、始めたその日から効果があり、3カ月後には毎日の薬と注射から解放されました。

TMの効果は心にも現れ、性格もずいぶん変わったと思います。あせらなくなったし、人を疑わなくなったし、否定的なものに直面しても気にならなくなりました。言い換えれば、自分が強くなったのだと思います。そして、つくづく心と体は一つのものだと感じました。(TM歴3年・公務員・女性・札幌)

「より自然に、より健康的に毎日の生活が大きく変わった!」

TM歴3年・主婦

瞑想を始めて、主人と私の生活スタイルは大きく変化しました。典型的な夜型の生活をしていた私たちにはとても考えられないことだったのですが、今では毎朝4時には起きています。朝の瞑想はとても心地よく、これ無しでは一日がスタートしないという感じで自然と習慣になってしまいました。

次に食べ物の好みが変わり、とても健康になったこと。食べたいものを無理して食べないようにしている訳ではなく、自然に、自分の体に不必要なものは欲しくなくなったのです。その結果、風邪も引かなくなり、それまで悩まされていたアトピーも治ってしまいました。

そして無理をして頑張らなくなったこと。今までは自分の持っている力を出し切って頑張らなければという感じで、赤信号にも気付かず突っ走ってしまい、後でバタン!と倒れてしまう、こんな行動パターンをとっていました。でも今は黄色信号にも気付くようになり、以前の様な無理をしなくなりました。仕事、生活の効率はとても良くなったように思います。(TM歴3年・主婦・東京)

「マイナスからプラスへと180度転換」

ブティック店員

数年前、不摂生な生活とストレスが原因で、自律神経失調症、そしてうつ病にかかってしまいました。入院して安定剤や抗うつ剤など神経科の治療を受けていましたが、人に会うこともつらく、生きていること自体が苦痛な状態でした。そんな中、以前友人から聞いたTMのことを思い出し、廃人同様の状態を友人に支えられてTMの指導を受けました。

それからは多くの瞑想者の方が体験なさっているように、あれほどつらかった症状がいつのまにか消え、人生の様々な可能性が夢のように広がってきたのです。約1年半で18キロの減量に成功、タバコもやめられ、心に浮かぶ事柄が日常生活の中で自然に実現していきます。TMのお陰で私の人生は、マイナスからプラスへと180度の転換をとげました。(ブティック店員・女性・広島)

予防と健康

科学的研究:健康と超越瞑想

数多くの研究により、超越瞑想が病気予防に効果があることが示されています。例えば、通院・入院が減少し、健康が改善されるという結果が報告されています。以下はその一例です。

Psychosomatic Medicine 49: 493–507, 1987

米国で行われた長期的研究では、5年間にわたって2千人のTM実践者と、60万人の米国人の入院数を比較しました。その結果、40歳未満のTM実践者のグループでは入院数が平均より50%少なく、40歳以上のTM実践者のグループでは70%少ないことが分かりました。

Psychosomatic Medicine 49: 493–507, 1987

この結果を詳細に見てみると、出産以外のすべてのカテゴリーで入院数が少なくなっていることが分かります。例えば、心臓病による入院は87%少なく、ガンによる入院は60%少なくなっています。

この研究結果を見て、2千人のTM実践者たちは、もともと健康的な生活を送っていて、その一部として超越瞑想を始めたのではないか、という意見が出てくるかもしれません。そこで、もう一つ長期にわたって行われた大規模な研究を見てましょう。

医療費が50〜78%減少。2つの大規模な研究で

American Journal of Health Promotion 14: 284–291, 2000

この研究では、TMを実践するカナダ人1,418人の、TMを始める前の9年間と始めた後の5年間を含む合計14年間にわたる医療費を比較しました。

彼らがTMを学ぶ前の医療費は、条件が一致するように慎重に選ばれた対照グループの医療費よりも多かったのですが、TMを始めた後の医療費は、対照グループと比較して毎年平均して14%減少しました。

5年後には、TMグループの方が医療費が50%少なくなりました。高齢者(65歳以上)のグループだけに対象を限定すると、その差は78%にもなります。このように、カナダで行われた研究でも、米国の研究と同じ結果が現れました。

高齢者の医療費を78%削減できる健康管理があれば、政府や健康保険会社は多くのお金を節約することができます。その方法の一つとして、いくつかの国では、政府や保険会社がTMの受講費を保険で補償することを検討し始めています。

医療費の系統的な減少

American Journal of Health Promotion 14: 284–291, 2000

同様の研究では、カナダのケベック州のTM実践者1418人が過去14年間に利用した医療サービスに対する政府支出分の年間変化率を調査しました。そして、年齢・性別・地域が同じ人々から無作為に選ばれた1418人の対照グループとの比較が行われました。

その結果、被験者が超越瞑想を学ぶ前には、両グループの間に年間変化率の差はありませんでしたが、超越瞑想を学んだ後では、TM実践者のグループは対照グループと比較して年平均13%減少していることが分かりました(p=.0017)。5年後には、TM実践者のグループに対する支出は対照グループより50%少なくなりました。

健康的な加齢

Journal of Behavioral Medicine  15: 327–341, 1992

中年期以後は血漿中のデヒドロエピアンドロステロンサルフェイト(DHEA-S)の濃度は健康状態と関連し、この値が高いほど健康状態は良好であると言えます。

通常、20代半ばを過ぎると体内でこの物質は減少していきます。超越瞑想を実践している人々は、対照グループと比較して、血漿中DHEA-S濃度が高いことが分かりました。このグラフは50歳以上の男性TM実践者の平均濃度を示していますが、女性実践者でも同様の結果が得られています。 

大学生の健康の改善

Journal of Instructional Psychology  22: 308–319, 1995

マハリシの超越瞑想の実践を始めたカンボジアの大学生は、3カ月後、TMの指導を受けていない他の2つの大学の学生からなる対照グループと比較して、身体的・精神的・社会的諸要素から構成される全般的健康に改善が見られました。

入院の減少

Psychosomatic Medicine 49: 493–507, 1987

この研究では、超越瞑想を実践している約2000人の5年分の医療保険明細書を分析した結果、他のすべての保険加入者の平均と比較して、内科治療と外科治療の両方で入院率が50~70%減少したことが分かりました。この研究結果のp値はp<.0001でした。(p値については、「p値とは?」を参照してください) 高年齢の患者ほど減少率が高いという事実は、加齢のプロセスがより健康的になっていることを表しています。

外来通院の減少

Psychosomatic Medicine 49: 493–507, 1987

同じ研究では、超越瞑想を実践している約2000人の5年分の医療保険明細書を分析した結果、他のすべての保険加入者の平均と比較して、外来通院が50~70%減少したことが分かりました。
この研究結果のp値はp<.0001でした。高年齢の患者ほど減少率が高いという事実は、加齢のプロセスがより健康的になっていることを表しています。

医療コストの減少

American Journal of Health Promotion 10: 208–216, 1996

超越瞑想を学んだケベック州の住民677人を対象とした先行の予備的研究では、住民が超越瞑想を学ぶ以前は増加傾向であった政府の医療費支出が有意に減少したことが分かりました。

処方薬の使用量の減少

The International Journal of the Addictions 12: 729–754, 1977

超越瞑想を実践している米国人263人を対象とした研究で、TMを実践している人々は対照グループと比較して、処方薬の使用量が有意に減少していることが分かりました(p<.001)。使用量の減少が認められた処方薬には、鎮静剤(p<.001)、鎮痛薬(p<.01)などがあります。

病気および医療費支出の減少

The American Journal of Managed Care  3: 135–144, 1997

医療サービスの利用および医療費支出を調査した研究で、超越瞑想の実践を含むヴェーダ健康プログラムを受講した人々は、一般水準と比較して、入院が70%少なく(p<.001)、医療費支出総額が60%少ない(p<.001)ことが分かりました。

健康の効果

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