UFC参戦3戦目にして、ついに初勝利を飾った朝倉海選手。前田日明さんのYouTubeチャンネルでは、勝利を祝う対談の中で、試合内容だけでなく、階級変更、コンディション、チームとの関係、そして今後の展望について語られました。
その中で前田さんが以前から朝倉選手に勧めていた「瞑想」についてのやり取りがありました。以下はその一部です。
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瞑想よかったでしょ?
前田:試合前、2大会の試合を見て、いまいちちょっと浮ついているような、集中しきれていないような感じがあったんですよね。まあ、いろいろ聞いていたんですけど。瞑想、よかったでしょ?
朝倉:瞑想、めちゃくちゃ良かったです。
前田:良かったでしょ? だからね、俺、瞑想はすごい前から勧めてたんですよ。勧めたのは多分、5年以上前ですよ。その時はね、「ちゃんと瞑想をやった方がいいよ」って言ったら、「都市伝説ですか」「オカルトですか」みたいな、そういう感じでね。ちゃんと紹介したんですけど、紹介した方から「連絡が途切れてしまった」というのが、2、3回あったんですよね。
でも今回は、前回撮った海との対談で、「こういうふうになるんだよ」「こういう効能があるんだよ」というのを具体的に教えて示したら、「ちょっとやってみたいです」と言ってくれて、やってくれたんですね。
すぐに瞑想を教えているところにお願いしたんですけど、そこから連絡があって、本人もすごい効果を感じているので、ぜひやっていきたいと言っていると。
特に集中力が全然違うというのを本人も感じていらっしゃるので、よかったです、というふうに言われて。それだったらよかったなと思いましたね。
形のないものを、最初は信じていなかった
スタッフ:前田さんが以前から勧めていた瞑想を、今回取り入れようと思われたのは、どういった経緯があったんでしょうか?
朝倉:もともとは信じてなかったです。形のないものじゃないですか。やっぱり時間も取られるし、それだったら他の練習とかトレーニングの時間に使いたいなって思っていて。
でも、よくよく思い返すと、前田さんの言っていることって全部正しかった。ちょっと信じてやってみようかな、というところで、一回連絡して行ってみたら、本当にすぐに練習での効果とかをすごい実感できて。これ、多分すごくいいなと思って。
僕も一日中忙しくするのが好きで、常に何かしていたり、常に何か考えていたりするんで、ゆっくり何も考えない時間とか、体を休める時間というのがなかったんです。
瞑想をすることで、そういう時間になって、無になる時間というか、そういう時間を作れることがまずいいなと思って。やってみてもすごくいいと思って、続けていますね。
これは、やらないと分からない
前田:昔さ、チャンバラ映画とか、大河ドラマとかを見たら、武将とか侍とか武芸者が、ここ一番、命がけで勝負するって時に、禅寺に行って座っているシーンがよくあるじゃない。
俺なんか若い時は、「こんな命がけの時に、禅寺に行って座っている場合か。そんな暇があるなら稽古せよ、稽古」みたいに思っていたんだよ。
でも、こればっかりはね、やらないと分からない。
朝倉:若い時には気づけないです。やろうと思えないかもしれないですね。
前田:瞑想の体験を積むくらいになると、「ああ、なるほどな。だからか」っていうのが分かるんですよね。
朝倉:はい、分かるんですよね。僕もいろんな経験をして、やろうって思えたのかなっていう。
ゾーンに入っていた
前田:脳のキャッシュが取れるというか、そういうこと。だから、認識がやっぱりクリアになる。
朝倉:そうですね。なんか、やること、やるべきことが明確になるというか。
前田:今回は、海がオクタゴンに入ってくるシーンを見た瞬間に、「あ、これ1ラウンドだな。KOいけるな」と思ったんですね。視線を見て、「あ、これはちゃんとゾーンに入っているな」と。
スタッフ:ゾーンに入ったって感じでしたか?
朝倉:そうですね。僕、一回効かせると、そこからもうゾーンに入るんですよ。本当にピンポイントにぶち込めるというか、顎の位置が見える、的になるというか。
それは意図的にやれているわけじゃないんですけど、100パーセント再現しろって言われてできるわけじゃないんですけど。効かせた瞬間に、そういうゾーンに入るんですよ。割と冷静に追い込んでいくみたいな。そういうのができるんです。
スタッフ:効かせた後も冷静に、機械のように集中してできるんですよね。
前田:そうですよね。普段練習している場所と同じように、UFCのオクタゴンの中でも全く同じ状態でできるわけではないんですよね。
おっちゃんの意見は後から効いてくる
スタッフ:階級を上げたことで、スピードも増していたんじゃないかという印象があります。パワーがついているのはもちろん、体幹も強くなっているんじゃないかという声もありましたが、ご自身ではどう思いますか?
朝倉:パワーはもちろん、体幹もスピードも全部上がったと思いますね。
体重を軽くすればするほどスピードが速くなるのかなと思っていたんですけど、筋力を落としすぎちゃうと違うんですよね。ミット打ちとか普段の練習をしていても、絶対に速いなって感じがするんです。ミット打ちの映像を撮ってみても、バンタム級の時の方が速いなって。威力も当然あるし、「これだな」と。
前田:フライ級の時は、体がふわふわしている感じがあったでしょ? 肩が浮いちゃうというか。地に足がついていないよね。
朝倉:経験しなきゃ分からなかったですね。
前田:おっちゃんの意見は後から効いてくるんですよ。
朝倉:はい、そうですね。
意識と集中力の問題は大きい
前田:瞑想っていうのは、何も都市伝説みたいなものじゃないんだって言うんだけど、これはね、やらないと分からない。本当に、本当にやらないと分からない。結構ね、トレーニングに占める割合が大きいんですよ。
だから、そういう意識の問題というか、集中力とか意識の問題っていうのは、結構大きいんですよね。気持ちと心がどっしりして、ちょっとしたことでじたばたしなくなる。どっしりと考えて、いろいろ感じたり考えたりできるようになるんですよね。
スタッフ:気持ちの落ちどころが安定する、みたいなところなんですかね。
これからは、前田さんのアドバイスを素直に受け止めたい
スタッフ:前田さんに良い報告をしたいということは、ずっとおっしゃっていて、今回それが実現して、本当に何よりだと思うんですけれども。せっかく今日お二人が顔を合わせている場でもあるので、改めて前田さんに向けて、何か言葉にしていただけるとありがたいなと思います。
朝倉:そうですね。やっぱり前田さんに、今までいろんなアドバイスを受けてきて、僕の中で信用しきれていなくて、実行できていなかったこともたくさんあって。
でも思い返すと、やっぱり前田さんが言ってくださったことは正しいなって思うので。これからは素直に受け止めて、前田さんを信じて頑張っていきたいなと思います。
前田:選手を見ている量はね、多分俺が一番見ていると思うよ。日本国内にいるやつで見ているし、軽いクラスのやつはやったことないけど、重いクラスだったら結構肌も合わせているし。
朝倉:勝ちまくってね、このバンタム級トップになるところを見せたいですね。前田さんにね。バンタム級トップ、その上の階級も行けるし、どんどん上げていって。前田さんには健康でいてもらわないといけないんで。


































