マインドフルネスの教師が超越瞑想を学んで思ったこと

臨床心理学者でありマインドフルネスの教師でもあるドナ・ロックウェル氏が超越瞑想を学んだ後、マインドフルネスと超越瞑想の違いについて語っています。

UnsplashEduardo Gutierrezが撮影した写真

マインドフルネスと超越瞑想(略してTM)は、異なる伝統から生まれたテクニックです。マインドフルネスの起源は仏教であり、超越瞑想はインドのヴェーダに由来しますが、より重要なのは、その両者の目指すものが異なっていることです。

マインドフルネスには様々なバリエーションがあります。それらが目指しているのは、判断せずに思考や感覚に意図的に注意を向けて、今この瞬間に留まるように心を訓練することです。一方、超越瞑想の方法はただ一つであり、それが目指しているのは、思考を超えた内側に注意を向けることです。それには、努力や集中は必要がありません。

臨床心理学者でありマインドフルネスの教師でもあるドナ・ロックウェル氏は、超越瞑想を学んだ後、マインドフルネスと超越瞑想の違いについて次のように語っています。

「私が初めてマインドフルネスを始めたとき、シャンバラ瞑想に深く関わっていた先生のところに行きました。彼は私にマインドフル・アウェアネス瞑想の指導をし、彼と一緒に5分間そこに座ることになりました。しかし30秒も経たないうちに、強い感情が湧き出てきて、それ以上座っていることができませんでした。自分がいかにタイプA(競争心が強く、仕事に熱中し、イライラしやすい性格)であったかを思い知らされました。静寂がまったく感じられなかったことがショックで、それから瞑想の実践に完全に打ち込むようになったのです。」

「心は常に非常に小さな囲いの中で跳ねまわる野生の馬だという概念があります。マインドフルネスが目指しているのは、その囲いを大きくして広々とした牧場を作り、心を現在の瞬間に戻せるようにすることです。私はマインドフルネスを20年間実践し、何時間も何時間も、平日も週末も、ただ一つの場所に座って床の上の点を見続けてきました。そうした訓練のお陰で、『今、ここ』にいることができるようになり、脳の前頭前野を活性化し、扁桃体が刺激されていることを意識するようになったのです。」

それに対して、超越瞑想を始めたばかりの人たちがよく口にするのは、いかに簡単かということです。

ロックウェル氏も同じように表現していて、マインドフルネスの実践を「訓練所」に例える一方で、超越瞑想を「まったく違うもの」と呼んでいます。

「マインドフルネスは『心の訓練』だと私は思っていますが、TMは心を素晴らしいスパに連れていくようなものです。初めて瞑想したときから、脳が温かいお風呂に入っているような感じでした。脳が落ち着いて、バランスのとれた状態を取り戻すのです。そして20分後には、より穏やかで幸せな生活に戻ります。」

ロックウェル氏はまた、マインドフルネスのリトリートと超越瞑想の実践の違いについて次のように述べていました。

「マインドフルネスのリトリートに参加すると、40分座って、その後10分ほど歩いて、また40分座って、10分歩いて、40分座って、また立ち上がる。その間ずっと、さまざまな思考に気づき、今という瞬間に戻ります。先ほども言いましたが、それはまるで訓練所のようです。」

それとは対照的に、TMの先生は『あなたは、これまでずっと啓発された人間になるために努力してきました。しかし、ここでは20分間座るだけで心が落ち着いて、自然にリフレッシュできる方法をご紹介します。」と言います。

確かにTMでもマントラを思い浮かべますが、そのために努力する必要はありません。心は自分が望む方向へと進み、より満足のいくものに向かっていくからです。そして、TMという20分間のメンタル・スパの後は、元気を取り戻し、一日の活動への準備ができます。」とロックウェル氏は言います。

ソース:TM and Mindfulness – What’s the Difference?

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