ジャマイカの失敗続きだった学校。瞑想による変革でトップレベルに。

学校に超越瞑想を取り入れたジャマイカのホーリー・トリニティ高校の教師たちが、瞑想によって生徒の学業成績や行動面に改善が見られたと報告しています。

以下は『サンデー・グリーナー紙』に掲載された記事の抄訳。

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ジャマイカの首都キングストンの中心地にあるホーリー・トリニティ高校の教師たちは、失敗続きだった学校を立て直すために超越瞑想を導入し、それが役に立っていると話しています。

「私の場合、瞑想することでその日のことを、じっくり考えることができるようになりました。様々なことが心に飛び込んできますが、瞑想すると落ち着いて、すべてのアイデアが一つにまとまります。まるで小さな日記を書いているかのようです」と、同校の数学教師ソンジー・ウィルクス先生は、サンデー・グリーナー紙に語っています。

超越瞑想の成功例を語るホーリートリニティ高校の教師たち。(写真左から)ソンジー・ウィルクス、サミュエル・ホール、マーガレット・ブリセット・ボルト校長、タニエル・モースビー、カレン・バクスター、アンドレ・ターナー、テステナ・ハイアット。

生徒も教師も瞑想で穏やかになった

授業の一環として瞑想する生徒たち

ウィルクス先生によると、数学に対する関心の低さに加えて、教室の外で直面する困難な状況のために、勉強に身が入らない生徒が多いと言います。

「時には二日酔いであったり、態度が悪かったりする生徒もいます。瞑想していないと、彼らについ否定的に反応してしまいますが、瞑想すれば、一歩下がって状況に対処できるのです」。

金属加工の教師であるサミュエル・ホール先生も、瞑想によって自信を得たと述べていました。

「私がここで皆さんとお話していることが、成功の証です。私は教師ですが、相手の顔を見て話しをするのが苦手でした。」とホール先生は言います。

「私は恥ずかしがり屋で、時には怒りっぽくなることもあります。しかし、この瞑想を始めてからは、そのようなことが減りました。」

「父親のように優しく語りかけると、生徒たちはより良い反応を示してくれます」とホール先生は付け加え、問題を抱えた多くの生徒たちの人生に、父親のような存在が欠けていると指摘していました。

カリブの歴史と社会科を担当するタニエル・モーズビー先生も「瞑想を始める前は、ちょっとしたことで腹が立っていましたが、今は何があっても、その日を穏やかに過ごすことができます。私の精神生活にも役立っています。」と話していました。

「朝に瞑想すると、一日中、予定が詰まっているときでさえも、背中を押されるように、元気でいられます。子供たちは、教師のエネルギーを吸収して、同じエネルギーを返してくる。だから、もし私が最低の状態で授業に臨めば、子供たちから、そのような反応が返ってきます。しかし、もし私が元気に授業に臨めば、子供たちからもそのようなエネルギーが返ってくるのです。」とモースビー先生は付け加えました。

2年ほど前に超越瞑想を導入したのは、トリニティ高校の校長マーガレット・ブリセット・ボルト先生です。この学校は、かつては島で最も成績の悪い4つの高校の一つと言われていて、そうした状況を改善するために、瞑想のプログラムを取り入れました。

それ以来、生徒の成績は向上し続け、ホーリー・トリニティ高校は将来、トップレベルの成績を収める学校になるのではないかと期待されるまでになりました。

ソース:Meditating to success at Holy Trinity

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