カルバン・クライン社のデザイナー「超越瞑想は直感力を活性化する」

イタロ・ズッケーリは、2000年にカルバン・クライン社に入りました。その3年後、カルバンは引退し、イタロ・ズッケーリが後継者として、同社のクリエイティブ・デザイン・ディレクターに就任。以来、彼は、カルバン・クラインという世界的なブランドのもとで快進撃を続けています。

CFDAファッションアワードで、彼は、メンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーに二度ノミネートされ、2009年には見事に受賞を果たしました。ズッケーリ氏は、カルバン・クライン・ブランドの根源にあるシンプルさと品位を維持しつつ、洗練された無理のない形でヨーロッパ風のスタイルを取り入れています。

BoF(Business of Fashion)誌の最近のインタビューで、「あなたは直感力をどうやって維持していますか?」と尋ねられたズッケーリ氏は、こう答えました。

超越瞑想です。直感力は誰もが持っているものですが、瞑想はそれを伸ばすための素晴らしい方法です。私は20年前に超越瞑想のマントラを授かりました。座って、目を閉じて、20分間行います。瞑想は一つのツールです。でも、たとえ私がトマトを栽培する農家であったとしても、瞑想をするでしょう。瞑想が大好きですから」

著名なクリエイティブ・ディレクターであるニアン・フィシュは、ズッケーリ氏について次のように述べています。

「彼の周りにいる人達は、ストレスを受けることがありません。なぜなら彼がいると、その場の雰囲気がよくなるからです。彼はとても明るいのです。」

彼の友達のビエセンバッチもこう語っています。

「彼はとても謙虚でありながら、非常に厳密なところもあり、珍しい質をもっています。」

ズッケーリ氏は、イタリア北西部の海岸沿いの町ラスペツィアで育ちました。彼はフローレンス大学で建築を学び、その後、フローレンスにあるデザインとマーケティングの国際研究所に入学しました。現在、ズッケーリ氏はニューヨークシティに住み、そこで仕事をしています。

原文・MARIO ORSATTI

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