バージニア州ジェームズ・マディスン大学のニュースサイトで、極度のストレスが溜まったときに役立つ瞑想法の一つとして超越瞑想が紹介されていました。
以下はその記事の抄訳です。
Photo by Jonathan Sebastiao on Unsplash
◆ ◆ ◆
ある種の瞑想法は、それまでと同じ効果を発揮しなくる
学期もいよいよ大詰め。期末試験を目前に控えた今こそ、マインドフルネスを最大限に活用するチャンスです。
伝統的な瞑想法で心を落ち着かせるのが苦手な人も、気にする必要はありません。ジェームズ・マディスン大学ソーシャルワーク教授のシャンザ・イソム氏は、他にも心を静める方法があると話しています。
「極度にストレスがたまってくると、ある種の瞑想法は、それまでと同じ効果を発揮しなくなります。それは、呼吸に注意を向ける瞑想法が自分には合わないということではありません。今の自分には、別のものが必要だということです。」
※この記事ではストレスがたまったときに実践できる瞑想法を四つ取り上げていましたが、その一つとして超越瞑想が次のように紹介されていました。
穏やかな感覚とエネルギー
Photo by Erwann Letue on Unsplash
ジェームズ・マディスン大学でジャズピアノを教えているボブ・ハラハン教授は、超越瞑想を50年間実践しています。超越瞑想はストレスの解消にもなりますが、「宇宙的な意識」に達するためのツールでもあると彼は語っていました。
超越瞑想とは、マントラを頭の中で繰り返す瞑想法です。
ハラハン教授は、コロナの隔離期間中に超越瞑想の実践を含む規則正しい日課を維持してきました。そのお陰で、パンデミックの規制が緩和され、再び観客の前で生の演奏をするときも、緊張やストレスにうまく適応できたと言います。超越瞑想では、最初に落ち着いた穏やかな感覚を体験しますが、その後に「エネルギーが溢れ出てくる」と彼は言います。
「コロナの大流行以降、こうした新しい習慣を学校に持ち込むことができるようになりました。瞑想を規則的に実践し、安定した日課を維持することは、とても大きなことです。」
超越瞑想に深く入り込むと、思考の源──純粋な気づき、純粋な創造性や知性を体験できるとハラハン教授は述べています。
「椅子に座って目を閉じた状態で、通常の瞑想と同じ姿勢で行うことができますが、心は目覚めています。もし自分のビルで火事が起きたら、誰でもすぐに気づくように、瞑想していても気づきを失うことはありません。」
物事の半分しか見えていなくても正しく認識できる
また、ハラハン教授は、大学時代のテストで超越瞑想の具体的な効果を体験したことを思い出し、こう話しました。
「地学のテスト中に、この問題の答えを知っていると思いましたが、すぐには答えが出てきませんでした。しかし『ああ、思い出せない』と焦るようなことはなく、その答えが『まだ形になっていない状態』で浮かび上がってくるのを感じたのです。」
「瞑想は、物事の半分しか見えていなくても、それを正しく認識し、その真の価値を見いだすのに役立ちます。」とハラハン教授は述べていました。
超越瞑想についてはこちら
ソース:A Wealth of Health | Alternative meditation and mindfulness methods