デジタルアーティストのクリスタ・キムは、超越瞑想によってエネルギーを得ている

新しい芸術運動であるテクシズムの創設者、デジタルアーティストのクリスタ・キムは超越瞑想の実践を通じて、心の奥底にある創造的な静寂に飛び込むことで、芸術的な飛躍を経験したと語っています。

以下は、『ca.tm.org』に掲載された記事の抄訳。

テクシズムの創設者であるクリスタ・キムは、見る者に超越的で瞑想的な体験を伝えようとしており、それを彼女は「デジタル意識」と表現しています。

キムは、私生活での暗く辛い時期を経て、芸術とテクノロジーとの間のギャップを埋める先駆者となりました。

「困難な時期こそ、本当の自分を発見する時だと思います。人として本当に進化する絶好の機会です。」とクリスタ・キムは最近のインタビューで語っていました。

夫と別れた後、彼女はうつ病と不安症に苦しむことになります。2人の子供の安否を心配したクリスタ・キムは、自分を取り戻す方法を考え始めました。

「私は瞑想を始めました。私が選んだのは超越瞑想です。超越瞑想の実践を通じて、芸術的な飛躍を経験するなんて、思いもしませんでした。

私は毎日瞑想を行っており、瞑想の大支持者でもあります。瞑想の実践を通して、母親であろうと、アーティストであろうと、一個人であろうと、人生のあらゆる側面がより良くなり、新たなレベルに達するのを感じます。」

クリスタ・キムは、物事がばらばらになることで、かえって物事が所定の位置に収まることがあると観察しています。

創造性の源に触れる

クリスタ・キムの「キャンバス」は、LEDライトのデジタル画像です。彼女の「筆」と「絵の具」は、さまざまな種類のソフトウェア。インスピレーションを得るために、彼女は瞑想を使って心の奥底にある創造的な静寂に飛び込でいきます。

「そこへと下りていき、この創造的な知性の力に入り込みます。すべてのものはそこからやってくるのです。深い至福の状態に入り、出てきたときには素晴らしい気分で、大空に触れたような感覚になります。」

超越瞑想は、クリスタ・キムが直感を信頼する助けにもなっています。

「これは驚くべきことです。なぜなら、瞑想によって直感が増すからです。直感とは、自分自身よりも偉大な何かとつながることです。大いなる知性とつながり、そこから情報が流れてくるのです。直感が増せば増すほど、特にクリエイティブな面で、より良い決断ができるようになります。

素晴らしいアイデアやインスピレーションをたくさん得て、それを実行します。私たちには自信があり、あの気づきの感覚があります。その自己認識、自己実現の感覚が非常に強いので、これは面白いことだとわかり、そのまま実行に移して、素晴らしいものになるのです。直感がすべてです。直感は信じられないほど素晴らしいものです。」

クリスタ・キムは毎日の超越瞑想の実践を欠かさず行っているだけでなく、いつでも頭の霧を晴らしたいときや創造性を高めたいときに瞑想しています。

「目が覚めたらすぐに、まず瞑想します。そして一日の終わりに、瞑想するのも好きです。しかし、特に混乱した状況にあるときは5分か10分くらい瞑想します。ストレスを受けたときや、何かが起こったときなどです。朝と夜は、20分ずつ行っています。」と彼女は説明しました。

光で絵を描く

クリスタ・キムは、自分の人生が小さな画面上の点滅する光によって束縛され、形作られていることに気づき、絵画からデジタルに媒体を変えました。

「私はいつも画面の中にいて、ウェブサイトでオンラインの人々とコミュニケーションを取ったり、メールを送ったり、YouTube や Facebook で何かを見たりしていました。そして、『なんてことだ』と思いました。私はもうiPhoneを使い始めた頃の自分と同じ人間ではない。私の意識、思考プロセス、情報の処理方法は違っていて、私の意識はすべてデジタルになっている。光は新しいインクなんだから、光を使わなきゃダメだと思ったんです。」

この気づきが、シンガポールのラ・サール芸術大学に在学中の彼女の論文の基礎となりました。しかし、クリスタ・キムの作品は、創造的な表現だけにとどまりません。

「芸術にはもっと高い目的があるべきだと思います。本当に芸術を創作するのであれば、道徳的な責任があります。非常にありきたりな言葉ですが、より良い世界を生み出す芸術を創造するよう努力すべきです。それが私の原点であり、そこから活動しているのです」と、この先駆的なアーティストは自身の創作の目的について詳しく語っていました。

デジタル意識の世界

クリスタ・キムは、デジタルコミュニケーションの進展が人々を結びつけ、知識を共有し、協力し合うことを約束していた一方で、私たちのオンライン生活の現実は、ソーシャルメディア上のアルゴリズムによって、同じような興味や好みに基づいて人々を隔離し、泡のように孤立させていることを痛感しました。

「人々はただやみくもにソーシャルメディアに登録し、「いいね!」をもらうことに異常な中毒症状を示し、おそらく実際には存在しない生活の写真を投稿しています。それは不正直です。本物はどこにあるのでしょうか? 人間性の表現はどこにありますか? それが欠けているのは、人々をより高い理想の存在へと導く芸術家や哲学者がいないからです。今、私たちは基本的にデジタル技術の媒介変数に振り回され、ただやみくもにそれを受け入れています。」と彼女は懸念を表明していました。

「芸術と哲学は、こうした状況に対応し、追いつく必要があります。なぜなら、このことについて話している人はあまりいないからです。私たちはそれについて話す必要があります。なぜなら、今から50年後、もしデジタル時代における人間らしい生き方や社会の在り方ついて話していなければ、子どもたちや将来の世代は共感のできない人たちになってしまうからです。ルールに従うだけ、標準的なパラダイムに従うだけで、枠にとらわれない発想ができない人たちになってしまう、そんな未来が待っているからです。それが私が恐れていることです。」

クリスタ・キムは、デジタル技術と情報化時代で今日起こっていることは、人類文明の歴史における最大の混乱の 1 つであると考えています。

「人類は決して以前と同じになることはありません。そのため、こうした混乱は広く、遠く、地球規模であるだけでなく、指数関数的に増加します。」

だからこそ、彼女にとってテクシズム運動は最も重要です。

「クリエイティブであることは反逆の行為です。私は無政府主義者ではありません。私は表現の自由と自由意志を支持する人間です。アルゴリズムや人工知能によって、私たちはますます合理化され、管理され、操作されるようになっています。そうしたますます混乱していく世界の中で、自立した感覚を保つために、自分が何者であるかという感覚を保つために、私たちが世界に与えているもの、これがテクシズムです。」と彼女は説明していた。

CONTINUUMは、光と音のビデオインスタレーションで、見る人に瞑想的な空間を作り出します。

情報の洪水

クリスタ・キムの使命のひとつは、私たちが生きているこの新しい現実が、私たちのあり方や互いの接し方に与える影響について、人々の意識を高めることです。

「私たちはとても気が散っています。つまり、今の私たちの世代とこれから来る将来の世代のことを考えてみると、私たちは毎日何千ものメッセージにさらされています。なぜなら、私たちはデジタル意識の世界に住んでいて、常にデジタル・デバイスで通信しているからです。そして今では、現実の概念全体が、物理的な現実と仮想のデジタル現実のような二重の現実になっています。

そのため、私たちは非常に多くの異なる情報の層と格闘しており、非常に多くのメッセージが存在します。そのすべてが現実ではなく、そのすべてがあなたにとって良いものではありません。その多くは操作されています。」と彼女は警告しています。

「ソーシャルメディアのような新しいテクノロジーを導入する際には、自分の行動に十分に注意を払ってもらいたいと思います。自分自身が本物であり、他の人とのつながりが本物であると感じますか? 虚しさを感じますか? 社会がますます共感力を失ってきていると感じますか? 人々は恐れていると感じますか?」

もう一つ、クリスタ・キムは人々に注意を向けてほしいと思っていることがあります。それは、デジタル生活の中で培われた思考パターンが、スマホやコンピュータの画面以外の世界で、私たちの意識を形作っているということです。

「今、人々がお互いにどのように接しているかを見てください。例えば、出会い系アプリでは人を左右にスワイプしています。そこには人間性がありません。人々はただの名前か物です。つまり、それは実際に私たちが人々をどのように扱うかに影響を与えます。それは私たちの行動基準に影響を与えます。それは良いことではありません。

ですから、私は芸術と哲学がこうした状況において強い発言力を持ってほしいと思っています。みなさんは人々の目を開き、心を開くのです。彼らの心を開いてください。私たちの行動が私たちが誰であるかを決定するからです。もし私たちがこのような非人道的な振る舞いを続ければ、私たちの社会は将来、独裁的な社会になってしまうのではないかと心配しています。」

「アーティストが最先端技術の革新者たちの会話に参加すればするほど、未来はより人間らしいものになります。その会話から芸術が無視されれば、人間的な要素のない技術革命が起きてしまうでしょう。テクノロジーの世界に芸術性を増やさなければなりません。それは可能なことです。」と彼女は、物事をポジティブな方向に変える芸術の力について楽観的にとらえています。

より良い明日を創る

クリスタ・キムが瞑想の価値を特に高く評価しているのは、このような歴史的変化の流れにおいてです。

「直感はすべての人間に備わる才能であり、瞑想はその直感を強めるのに役立つものです。もし誰もが瞑想したら、世界はより良い場所になると私は信じています。なぜなら、瞑想している人に嘘をつくことはできないからです。瞑想している人は直感が鋭いので、自分の中で何が正しいかを知っています。道徳的な羅針盤、すなわち、何が現実で何が非現実であるかを把握する力が非常に強力です。ですから、その人をあざむくのは困難です。瞑想している人をだますことはできません。」と彼女は主張しました。

彼女はまた、自分の作品が観客を純粋な意識状態に導くことを望んでいます。

「自分の活動で世界中に影響を与えるまでは、本当に成功したとは言えません。そして、私たちはもっと良くなれるはずだということを、人々に理解してもらいたいのです。私たちはもっと良くなれるし、もっと良い人間になれるはずです。私はそれを知っています。そして、そのためのツールとしてテクノロジーを活用することができます。」と彼女は自分の使命を要約しました。

ソース:https://ca.tm.org/en/articles/powered-by-transcendental-meditation-krista-kim-and-the-techism-movement

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