米国abc放送のニュース番組「グッドモーニング・アメリカ」に超越瞑想(TM)の専門家ボブ・ロスさんが出演して、心を落ち着け、クリスマス休暇のストレスを乗り越える方法について話しました(2024年12月17日)。
番組では、超越瞑想の効果やその始め方、忙しい日々の中での実践方法を具体的に紹介しています。司会のロビン・ロバーツさんと同席したジョージ・ステファノプロス(abcワシントン支局長)さんも彼から瞑想を学び、その体験について話しています。
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ロビン・ロバーツ:瞑想を通じて、クリスマス休暇中も落ち着いて日々を過ごす準備ができました。50年以上にわたりTM教師を務めているボブ・ロスさんは、ベストセラー『静けさの力:超越瞑想のパワー』の著者でもあり、私たちを助けるために来てくれています。お会いできて嬉しいです。私たちがどれほどあなたに感謝しているか知っていますよね。あなたは絶え間なく与え続けてくれる贈り物のような方です。
ある朝、特に混乱していた時、右を見るとジョージが驚くほど落ち着いていたのを覚えています。ショーの後に「どうやってそんなに落ち着いていられるの?」と聞いたら、「ボブ・ロスの瞑想だよ」と言われました。では、瞑想があなたにとってどういうものなのか、そして、この時期になぜ瞑想が重要なのか教えてください。
ボブ・ロス:この時期は、一般的に楽しい休暇シーズンだと言われますが、実際には非常にストレスが多い時期です。さまざまな感情や期待が入り交じり、心が落ち着かないことが多いです。ですから、特に今の時期こそ、瞑想のような内なる落ち着き、安定性、静寂へと至る方法が必要です。
心はとても活動的で、まるで波立つ海の表面のように騒がしく乱れがちですが、海の深い層には静けさがあるように、心にも静かな部分があります。超越瞑想を正しく理解し実践すれば、誰もが内側の穏やかで静かなレベルに到達できます。それによって、この休暇シーズンにぴったりの健康の効果が得られるのです。
ジョージ・ステファノプロス:あなたは思いやりのある指導を行う専門家です。では、人々はどのように瞑想を始めればよいのでしょうか?
ボブ・ロス:瞑想についてはネットで調べることができます。大切なのは、瞑想について調べる際に確かな情報を見つけることです。瞑想にはさまざまな情報がありますが、エビデンスに基づいているのか、効果を示す研究があるのか、信頼できる専門の教師から学べるのかを確認しましょう。
最近では、アプリだけでなく、ガイドしてくれる教師を求める傾向が強まっています。瞑想は楽しいものであるべきです。哲学や宗教のようなものではなく、強制されるものでもありません。ネットで超越瞑想について調べたり、自分に合った方法を見つけたりして、何かを始めてみましょう。
ロビン・ロバーツ:「ボブさん、瞑想はとても良い話に聞こえますが、忙しすぎて時間がありません」と言う人たちにはどう話しますか? また、「考えが多すぎて、頭の中を駆け巡る思考を静めることができない」と言う人も多いですよね。
ボブ・ロス:「忙しすぎる」とよく言われますが、私自身もタイプAの性格で、頭の中には無数の考えが浮かびます。でも、この瞑想の良いところは、思考が障害にならないことです。中には「考えを完全に消す」瞑想法を試して、難しくて挫折した人もいるでしょう。少なくとも超越瞑想(TM)では、努力を必要としません。時間がないという点については、1日は1,440分あります。健康管理のために数分間、心や頭を整える時間を取ることができないなら、優先順位を見直す必要があるかもしれません。ストレスは自然に減っていくものではありませんから。
ロビン・ロバーツ:全くその通りです。瞑想にはどんな影響があるのでしょうか?
ジョージ・ステファノプロス:ボブさん、あなたの質問に答えると、私は瞑想によって1日の時間が増えたように感じています。1日40分瞑想すると、睡眠の質が向上し、より休息を取ることができます。ストレスも減り、瞑想していない時間の生産性も向上します。さらに、私にとっては、世界との間にクッションのようなものが生まれ、反応する前に考える余裕ができるのです。
ロビン・ロバーツ:そうですね、瞑想は心を落ち着かせると同時に、活力を与えてくれます。それがとても不思議なんです。最初にあなたのところに行った時、最初の瞑想で「すごい、素晴らしい!」と思いました。深いところまで入って、色が見えることもありました。
でも自分一人で瞑想すると、あの深さを感じられない時もありました。その時、あなたが言った言葉が今も心に残っています。「瞑想を大きな水のプールと考えてください。深いところもあれば浅いところもある。でも瞑想すれば、どちらでも必ず水に濡れるんです」。この言葉のおかげで、瞑想の真の目的に気づかされました。
ボブ・ロス:瞑想はそれ自体が目的ではありません。瞑想の目的は、家族や友人、仕事の場に戻った時に、より回復力や柔軟性が増し、内面が安定した状態でいられることです。創造力やエネルギー、集中力も高まります。瞑想は私たちを消極的にするものではなく、本当にやりたいことを、ストレスなく実行できるようにしてくれるのです。
ジョージ・ステファノプロス:あなたは重要な取り組みを行っていますね。「メディテーション・アメリカ」について教えてください。
ボブ・ロス:ここ数年、私たちは医療、公共安全、国防の分野に携わる人々に超越瞑想を教えてきました。特に、医師や看護師、消防士、警察官、退役軍人、現役軍人などにです。100以上の病院で実施し、効果が出ています。
「それなら、この恩恵をもっと広めてはどうか?」と考えました。そこで「メディテーション・アメリカ」という取り組みを行い、保険会社、従業員支援プログラム、慈善家と提携し、瞑想を医療システムに導入しようとしています。
最後にもう一つお伝えしたいのは、12月20日(金)に国連で「世界瞑想の日」の祝賀イベントが開催されることです。トップの神経科学者で医師のトニー・ネイダー博士がそこで基調講演を行い、瞑想を世界中の医療システムに取り入れるための世界規模の医療・健康向上プログラムを立ち上げます。それによって世界が変わるでしょう。
ジョージ・ステファノプロス:それは世界中で大きな違いを生み出しますね。
ロビン・ロバーツ:それを証明するデータが何百件もあります。
ボブ・ロス:数多くの研究が行われています。私が話していることはすべて、国立衛生研究所や国防総省から資金提供を受けたデータや研究に基づいています。トップクラスの大学が研究を実施しています。もはやテストの段階ではありません。今こそ実行に移し、この取り組みで世界を変える時です。
ロビン・ロバーツ:はい、ボブさん、ありがとう。本当に素晴らしい贈り物です。瞑想についてもっと知りたい方は、瞑想の情報が掲載されたウェブサイトをご覧ください。