米国のミュージシャン、ジミー・デマーズが、超越瞑想を行なって感じたことを、『ハフポスト』に投稿しています。以下はその記事の抄訳です。
UnsplashのSzűcs Lászlóが撮影した写真
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後回しにしてきたこと
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生活をより豊かにし、人生をより容易で、有意義なものにしてくれることを、私たちは後回しにしてしまう傾向がある。それはおかしなことだ。私はギリギリまで何かを先延ばしにすることが簡単にできる人間だ。私がある女性に電話をかけるのに1年かかったのも、それが理由かもしれない。彼女は、私に超越瞑想(略してTM)を教えてくれただけでなく、私にとって最も大切な友人になった人だ。
彼女の名前はナンシー・クック・デ・ヘレラ。私は30歳を迎えるにあたって、自分への最高の贈り物は瞑想を学ぶことだろうと決断した。そして3回にわたって、ビバリーヒルズにあるナンシーの家を訪ね、マントラを授かったのだ。彼女は「朝に歯を磨く時間があるなら、瞑想する時間もあるわよ」と言ってくれた。
ナンシーは、いろんな出来事と関連した多くの感動的なエピソードを持っていた。彼女は60年代にインドで、ビートルズやマハリシ・マヘーシュ・ヨーギー(超越瞑想の創始者)と共に過ごし、瞑想の教え方をマハリシから直接学んだ人だ。彼女は世界中を旅し、グレタ・ガルボからマドンナまで、あらゆる人にマントラを授け、それだけでなく4人の素晴らしい子供たちまで育て上げた。ナンシーのような人が世界をより良い場所にしているのであり、シェリル・クロウやレッド・ホット・チリ・ペッパーズのようなロサンジェルスの住人にとって(彼らもナンシーからTMを学んでいた)、彼女がすぐそばにいてくれるのは嬉しいことだ!
私たちは、体にいいとわかっていても、それを後回しにしてしまうことがある。しかし、瞑想は自分にとって良いだけでなく、実は世界にとっても良いことなのだ! 多くのことが悪化しているように見える今こそ、テレビ、新聞、ラジオを通して感じるほど、私たちは無力でないことを思い出すべき時だ。瞑想はその手助けをしてくれる。
平和で静かな時間
Image by Hands off my tags! Michael Gaida from Pixabay
青い州(民主党支持者の多い州)にいようと赤い州(共和党支持者の多い州)にいようと、互いにうまくやっていくことがいかに難しいかを私たちは毎日思い知らされている。原油流出事故などの環境汚染で、母なる地球は深い傷を負っている。私たちの宇宙は、今こそ私たち全員の協力を必要としているようだ。
祈るときには私たちは神に語りかけるというが、瞑想するときには神が私たちに語りかけると言われている。
だからこそ、この文章で私は真実の小さな花束を捧げたい。環境汚染をどうやって食い止めたらよいのか、どうすれば赤い州が青い州を愛するようになるのか、私にはわからない。しかし、自分の果たすべき役割を真剣に受け止めることで、忙しくて騒々しい世界にいても、自分自身を静め、静止する助けになることはわかる。そして、私たちがじっくりと自分自身を落ち着かせることで、出会う人々に、もう少し思いやりを持ち、悪口を言いたくなる人にも理解を示すことができるかもしれない。
騒々しい世界に出て行く前に、自分の内側に入っていくことには意味がある。朝に少し時間を取って、平和で静かな場所へと至ることは、より平和な人生を築くための第一歩になるかもしれない。それによって、世界全体がより平和な場所になるだろう。
だから次に自分が無力だと感じるときには、どんな状況の中でも何かできることがあることを思い出してほしい。混沌とした世界から抜け出すための簡単な出口を、簡単な方法で見つけることができる。……ただ瞑想すればよいのだ。
もし瞑想を学ぶことに興味があるなら、最寄りのTMのセンターに電話してはどうだろうか。そうすれば、効果がずっと続く贈り物を自分に与えることになるだろう。