深い瞑想状態では、音楽ではない最も音楽的な音楽がある──マイク・オールドフィールド

英国で著名なミュージシャン、マイク・オールドフィールドは、あるロングインタビューのなかで超越瞑想で体験される深い静寂について語っていました。

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2012年のロンドンオリンピックの開会式でも使われた壮大な曲「チュブラー・ベルズ」は、1973年に当時10代だったマイク・オールドフィールドが一人で20もの楽器を演奏して録音されたものです。

観客の多くは、最初の一音でこの有名な曲を認識しました。しかし、この天才音楽家が超越瞑想のファンであり、内なる静寂から創作のインスピレーションを得ていることは、あまり知られていません。

自分という存在がただそこにいる

Cindy LeverによるPixabayからの画像

『innerviews.org』のインタビューの中で、マイク・オールドフィールドは、超越瞑想を学んだ後の自分の変化について次のように語っていました。

「私は以前、物事を理論立てて考えたり、たくさんの本を読むのが好きでしたが、超越瞑想を学んで変わりました。

私は海辺に住んでいて、近くに小さな桟橋があり、ボートやジェットスキーも持っています。天気がよくて海が穏やかなら、ジェットスキーで近くの小さな島へ行き、海に飛び込んでビーチに向かって泳ぐんです。そして、1時間くらいビーチに座っていて、少し瞑想します。

深い瞑想に入ると、自分という存在がただそこにいるだけになります。答えは要りません。言葉はただのノイズになる。私に言えるのはそれくらいです。それ以上のことは考えません。」

「深い瞑想状態に入ると、そこには何もありません。完全な静寂です。しかし奇妙なことに、そこには想像できる最も音楽的な音楽が存在します。それは音楽ではありませんが、それでも音楽です。

私は、人類の究極の進化について考えています。それは、アーサー・C・クラーク(作家)が描いた「2001年 宇宙の旅」のアイデアですが、人間の身体がだんだん機械に置き換えられていって、しまいには物理的な存在ですらなくなり、意識だけになります。彼の小説をベースにしたアルバム(「The Songs of Distant Earth」)も作りました。

何が言いたいかというと、音楽は何かを伝える手段です。音の波です。いつの日か、そんな音の波がなくても、伝えられるようになるかもしれません。昔、ジョン・レノンが音の無い曲を作りました(「Unfinished Music No. 2: Life with the Lions」に入っている「Two Minutes Silence」のこと)。私の次のアルバムは、音の無いアルバムになるかもしれません。レコード会社がそれについてどう思うかはわかりませんが(笑)」

アルバム「チュブラー・ベルズ」

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ソース:Mike Oldfield