お正月の富士山と節分

お正月の清浄で静かで晴れやかな空気が好きです。

工場もお休みになり、車も人通りも少なくなって空気も澄み、富士山も一段とくっきり美しく見えます。

生活や仕事に追われないと、こんなに和やかな雰囲気になるのかと思います。

世の中全体の動きがゆっくりになり、新たな決意や希望を抱いた厳粛な雰囲気と、無事に新年を迎えた喜びと安堵に満ちています。

今年はどんなお正月になるかと思っていましたが、いつもと変わらぬ静かなお正月でした。

季節が順調に巡り、自然災害も無く、大切な人達が健やかで、昨日と同じように今日も暮らせるだけでも有り難い…と、幸せの閾値が下がったお正月でした。

10年近く年末年始にお休みできない仕事をしていたことがありましたが、自分は休めなくても、世の中のお正月気分をお裾分けしてもらえました。

職場も年末の殺気立った空気から、昨日の続きの今日なのに、空気が変わり、晴れ晴れと清々しく和やかになります。

幸せを感じている人が増えると、周りにも良い雰囲気が広がる好例だと思います。 潜在意識では繋がっている私達の集合意識の変化が大きく感じられる日です。

昨年の自粛生活後、久しぶりにレストランに出かけた時、お店の人達がとても嬉しそうに活き活きと仕事をされていました。また、お客さん達も美味しい食事への期待と満足感でとても嬉しそうでした。 マスク越しに、お互いに目と目で嬉しい気持ちのキャッチボールをしているようでした。

自分一人が平和で幸せでも、周囲に苦しみが起こっていては、心穏やかではいられず、平安は続きません。

より多くの人と幸せを分かち合えれば、その喜びも更に大きくなります。

今年の旧暦の元日は2月12日、節分立春は、地球が太陽の周りを一周する時間と暦の誤差で昨年より1日早まり、2月2日と2月3日になります。

旧暦では、節分はだいたい元日の前後になるので、鬼を祓って新春と新年を迎えられます。

「追儺(ついな)」「鬼やらい」の儀式は、日本では奈良時代に唐より取り入れられ、平安時代は宮中行事としても、世情を落ち着かせるためにも、天文博士安倍晴明が欠かさなかったということです。

今年は各地の寺社も縮小して開催するようです。本年は切に疫鬼退散、除災招福を願います。

初春を言祝ぎ、魔滅(豆)をまいて、「福は内、鬼は外」…

 

富久者有智(ふくはうち)」富み久しき者は智有り。

遠仁者疎途(おにはそと)」仁に遠き者は道を疎んず。 -富岡鉄斎の『福内鬼外図』

 

不苦者有智(ふくはうち)」苦しまざる者は智有り。  -茶席の禅語

 

先人の叡智と自分の内なる叡智をさらに探求するという気持ちを新たに、清らかなお正月気分をまた味わいます。

 

富士山と残月

元日の朝は富士山の右上に月齢17.4のお月さま
2日の朝は富士山の真上に月齢18.4のお月さま


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瞑想することによって知らず知らずのうちに社会貢献もできます。

   

ニュージーランドノルウェーは1993年にこの閾値1%を越え、国家競争優位性のIMDインデックスのスコアが大幅に増加しました。

IMD(International Institute for Management Development)は、毎年、IMD世界競争力ランキングを発表しています。

この研究「同調した集合意識が国民の生活の質と経済パフォーマンスの指標に及ぼす影響—国家競争優位性のIMDインデックスの分析」は、Journal of Health and Environmental Research に掲載されました。

英語論文はこちらから ▶

著者:Guy Hatchard, Kenneth Cavanaugh

タイトル:The Effect of Coherent Collective Consciousness on National Quality of Life and Economic Performance Indicators—An Analysis of the IMD Index of National Competitive Advantage. 

ジャーナル名:Journal of Health and Environmental Research Volume 3, Issue 3-1, May 2017, Pages: 16-31