本記事は、瞑想の乳がんへの効果についてまとめました。
乳がんの診断を受けたあと5人の患者のうち4人は、不安やストレスを和らげるために相補的な療法を受けています。
コロンビア大学が、がんの研究を行ういくつかの主要な組織と協力して新しい研究を行いました。それは、どの治療法ががん患者にとって最も効果があるかを調査した研究です。その結果はどうだったのか?
驚いたことに、瞑想とヨガが一番効果があることがわかりました。
超越瞑想は、乳がんの治療効果で「A」ランクに分類
米国国立がん研究所の研究論文誌(オックスフォード大学出版)に掲載された綿密な研究では、80の異なる代替療法の効果を調べるために、過去25年にわたる4,900件以上の臨床試験を調査した。
そして、それぞれの治療法は、さまざまな症状に対する治療効果に応じてランク付けされた。
その結果、全般的に、超越瞑想(TM瞑想)を含む瞑想法、ヨガ、何かをイメージするリラクゼーション法が、それらの使用を保証する最も有力な証拠があることがわかった。
そうした治療法には、乳がんの患者に共通の不安や他の気分障害を改善する効果があることがわかり、「A」ランクに分類され、毎日行うように推薦されている。
瞑想法、ヨガ、リラクゼーション法のなかでも「B」ランクに分類されたものには、ストレス、落ち込み、疲労を減らす効果が認められた。
研究者はさらに、いくらかの治療法をCランクに分類している。例えば、痛みをやわらげる効果があるとして、手かざし療法はCランクに分類された。またアロエベラ・ジェルには、放射線療法による皮膚反応を防ぐ効果は認められず、推薦されなかった。
乳がん患者にとって瞑想法を含む統合医療の有効な選択肢を得られる
乳がんの女性たちは、代替医療を最も多く利用している人々だ。広範囲にわたる研究によって、今では効果のあるものとそうでないものとを簡単に見分けることができるようになった。
と、コロンビア大学の研究主任であるヘザー・グリーンリー博士は語っている。
「乳がん患者と彼らの担当医が、どのような統合医療を使用すべきかを決定する上で、このガイドラインは重要な役割を果たします」と、グリーンリー博士は説明している。
研究論文の全文
ヘザー・グリーンリー博士他(2014年)「乳がん治療を受ける患者にとっての助けとなる統合治療の使用に関する臨床診療ガイドライン」。米国国立がん研究所の研究論文誌50号、346-358ページ。
乳がん患者の瞑想体験談【瞑想の効果】
ソース:Study confirms that breast cancer patients benefit from meditation