自分自身と向き合えば、人生はもっと広がる──ジム・ジェームス

マイ・モーニング・ジャケットのフロントマン、ジム・ジェームズは、2015年11月4日にデヴィッド・リンチ財団が主催する慈善コンサート「変化は内側から始まる」で、ケーティ・ペリー、ジェリー・サインフェルド、スティングと共演した。

デヴィッド・リンチ財団は、PTSDに悩む退役軍人、家庭内暴力の犠牲者、受刑者といった問題を抱える人々に超越瞑想(TM)を提供している。TMが自分の人生に大きな効果を生み出すことに気づいたジム・ジェームズは、TMを広める活動にも協力的だ。最近、彼は瞑想の実践とチャリティーショーの魅力的な顔ぶれについて、ローリング・ストーン誌に語っている。

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──今回、ケーティ・ペリーやジェリー・サインフェルドと共演したのは初めてですか?
 
ジェームズ:そう思います。少なくとも私の覚えている限りでは。
 
──あなたは、二人の大ファンですか?
 
ジェームズ:私は、すべての人のファンです。どんなことにも興味があります。
 
──超越瞑想は、デヴィッド・リンチと出会う前から、あなたの生活の一部だったんですか? それとも、彼と会ってから始めたのですか?

ジェームズ:5〜6年前に、デヴィッド・リンチ財団が主催する別のチャリティーコンサートに参加したことがきっかけです。ポール・マッカートニーやドノヴァンなど、多くのミュージシャンが出演すると聞いて、私も参加しました。その晩、同じステージに立ち、みんなと話したことで、瞑想について詳しく知ることができ、自分もやってみたいと思いました。特に、コンサートに参加した後は、超越瞑想に注意が向いて、TMに関するあらゆることが魅力的に見えたんです。もともと私は、世界中のさまざまな精神的実践や宗教に興味があって、そうしたものを追い求めてきたからです。
 
──現在、超越瞑想との関係は、どのようなものですか? 瞑想はあなたの人生に、どのような影響を与えていますか?

ジェームズ:私は、毎日瞑想しています。瞑想は人が行うことのできる最も素晴らしいことの一つだと思います。なぜなら、瞑想は、周りの物事を静かにする機会を与えてくれるからです。瞑想するときには、電話が鳴らないようにして、コンピュータの電源をきり、話すのをやめて、自分一人で座ります。そのときに「生きる」とはどういうことかを実感するのです。

瞑想を学ぶ際に、教師が説明してくれる素晴らしい話があります。それは、超越するときに、すべての生命が共有する、その同じ意識のレベルに至るということです。森のなかにいる鹿の意識と、一本の木の意識、一滴の水の意識は同じものです。その同じ意識のレベルで、私たちは生きているのです。万物の中心は同じです。すべてのものは同じ意識をもち、同じ生命力をもっています。瞑想して、その意識のレベルに至るとき、すべてのものとつながっていると感じます。すべてのものは、本当に同じなんだと感じることができるのです。
 
──瞑想は、あなたの作曲に影響を及ぼしましたか?

ジェームズ:そう思います。作曲に限らず、どんな仕事をしていたとしても、瞑想することで明らかに人生が違ってきます。人生のあらゆる面で、もっと余裕がでてきます。自分自身と向き合う時間をもつことで、人生がもっと広がっていくようです。瞑想は一生に渡って続けていくものだと思っています。瞑想を教えたり、瞑想について話している人たちの多くが、瞑想のことを実践と呼んでいます。瞑想は、ピアノや何かを学ぶのと同じように、毎日練習しなければならないものです。時々、面倒くさくなって、瞑想したくないとか、急いでいるから時間がないと感じるかもしれません。それは、何かを練習したり、運動するときには、よくあることです。それでも、瞑想する時間をとることで、人生が広がっていき、心がより大きな潜在力、より大きな可能性に開かれるように感じます。自分自身と向き合う時間をとることによってです。

原文:TM HOME

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