盆栽に飾る盆景人形は、20年以上も特等席に飾っているお気に入りのコレクションです。
「桃をすすめる賢人」「竹林で清談を交わす三賢人」「一休みしている仙人」などなど、見ていて飽きません。
そのような悠々自適の生活に憧れて収集し、タイトルは勝手に付けたものです。陶磁器の四大名鎮、広東省佛山市で見つけました。
「竹林の七賢」は、煩わしい俗世から離れて、竹林で自由気ままな隠遁生活を送っている方々というイメージでしたが、よくよく調べてみると少し違っていました。
皆様「道 Tao」でつながっていましたが、お酒を理由に言いたい放題で官職を拒んだ方、権力批判をし過ぎて極刑に処せられた方、高級官僚として働かれた方など様々で、当時のインフルエンサーだったようです。
「瞑想」も隠遁者がするものというイメージがありますが、昨今はセレブや忙しい人ほどするというイメージも加わってきました。
インド古代の文献によると、瞑想は戦士に伝えられたそうなので、元々のイメージに近づいてきたのかもしれません。
竹林の七賢も、戦士も、緩急の切り替えがとても上手い方々だったと思います。
瞑想は心身を整え、ポテンシャルを上げてくれるので、安らぎと活力ある日々を送りたい方にお薦めです。
そもそも佛山へは、華流でファンになった黄飛鴻(清朝末期に活躍した洪家拳の武術家で漢方医)の足跡を訪ねての旅でした。
黄飛鴻の陶人形もありましたが、あまりのイメージ違いで断念、代わりに盆景人形という新しいジャンルを見つけ、嬉々として帰りました。偶然の出会いも旅の醍醐味です。
来年の今頃は、気楽にお出かけできる世界になっていると良いですね。