暴力やテロといった問題を静かに解決する方法がある。ナチュラル・ヘルスの専門家イレーヌ・ガバラスさんは、その方法が瞑想であることをハフィントンポストで取り上げた。以下は、その記事の抄訳。
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銃乱射事件、爆破事件、テロリズムの影響で、多くの人々が今後起こるかもしれない暴力事件をどうやって防げばよいだろうかと考えている。そんな折り、最近行われた研究では、グループで瞑想をすれば暴力犯罪、テロリズム、戦争を減らしたり防いだりできるという結果が報告されている。
その研究者たちは、大規模なグループが瞑想を行うことで集合意識が統一されて社会の中に肯定的な傾向が生み出される可能性を示唆している。
以下に、世界中で発生する狂気の沙汰への対処法、そして私たちが地球を癒す方法について述べよう。
瞑想で暴力犯罪が減少
2016年に『SAGE Open』で発表された研究は、集団で行われた超越瞑想(TM)と、2007年〜2010年の研究期間における米国の殺人および暴力犯罪の減少との間の関連性を明らかにした。科学者たちは、米国人口の1%の平方根(およそ1,725人)が集まって一緒に瞑想を行えば、全米規模で肯定的な影響が生み出されることを理論的に予測していた。
2007年1月から2010年までの期間、1,725人を上回る瞑想者たちがアイオワ州フェアフィールドのマハリシ経営大学に集まって、超越瞑想をグループで行った。
研究者たちは、研究の終了時点で、全米の暴力犯罪が18.5%減少していたことを確認した。統計分析および独自の分析の結果、米国における殺人は2001年〜2006年の期間には増加傾向にあったが、2007年〜2010年の研究期間には減少傾向に転じたことがわかった。経済、人口統計、警察の取締り等の他の変数は除外されている。
「瞑想にストレスを減らす効果や社会に調和を生み出す効果があることは、社会科学の分野における新しい仮説であることは承知しています」と、研究の筆頭著者であるマイケル・ディルベック博士がニュースリリースの中で述べている。「しかし、このような研究により、意識の場の効果が存在するという証拠がますます増えています。十分に多くの人々が集まってこの瞑想法をグループで行い、意識の場の質を体験すれば、これら人々が生み出す『場に類似した』影響が拡大して社会の中に現れるのです。」
グループ瞑想で世界平和を促進
2015年12月3日付の『インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ』に掲載された世界の指導者宛の公開書簡で、「平和を求める科学者の世界連合」(GUSP)が世界平和を実現するための代替策となる計画を提示した。彼らが計画する、暴力とテロに対する科学的に検証済みの解決策とは、平和を促進する瞑想者たちの恒久的なグループを設立して、世界に蔓延する社会的ストレスを解消するというものだ。
GUSPは発表済みの23件の科学的研究を挙げているが、それらの研究は、人口のごく一部がTMを実践すればその地域の社会的ストレスが解消され、ストレスに起因する暴力、紛争、戦争、テロが減少し、平和が促進されることを証明している。
瞑想に基づいたその計画が実行されるとすぐ、科学者たちは、60日以内にテロリズムと社会的暴力が有意に減少するという予測を発表した。さらに、その計画に参加する瞑想者たちは肉体的・精神的な健康が向上するという予測も示した。
「失うものはなにもなく、得るものはとても多い」とその科学者たちは書いている。「費用はごくわずかだ。一回の軍事攻撃よりも少ない費用で、十分な人数の軍隊や警察隊を訓練できる。あるいは、工場労働者や公務員、一校〜数校の大学の学生に訓練を施してもよい。そうすれば、顕著かつ実証可能な平和の影響がたちまち現れるだろう。」
「平和を求める科学者の世界連合」の詳細についてはGUSP.orgを参照してほしい。
Source:Meditate For Peace And Heal The Planet by Elaine Gavalas, huffingtonpost.com