自分をもっと信じることができたら、もっと多くの可能性が開けてきます。どうすればそれができるでしょうか? ただ、ありのままの自分を体験すること。その方法が瞑想です。
幼少の頃から自己不信に悩まされてきたジョン・ハーベイさんは、瞑想によって自分を取り戻し、自己不信を克服することができました。以下が、その彼の体験談です。
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自己不信から自分を解放するために
瞑想を始めてから、私の人生がどのように変化したのかを説明するために、私が以前どのような人間で、今はどのような人間であるかをお話ししたいと思います。
瞑想を学ぶ前、私は明らかに何かを求めていました。子供の頃からずっと抱えてきた、しつこい自己不信から自分を解放するためにです。
哲学や宗教や信仰に答えを見いだそうとしましたが、なかなか続かず、自分に対する不信感は増すばかりでした。私には哲学や宗教の意義を理解できるほど十分な知性や信仰心や善良さがなかったからです。私はより深い絶望に陥っていきました。心の重荷は増していくばかり。それを軽減するために、すぐ手の届く酒、タバコ、薬物に頼るようになりました。
初めて瞑想の広告を目にしたとき、「これを試してみようか? コース費を払う以外に何も失うものはないのだから」と思いました。私はまだ惨めな生活から抜け出す方法を探していたのです。しかし、すぐには瞑想を始めませんでした。私は自分自身に「それはお金の無駄だ」「きっとすぐにやめてしまうだろう」と言い聞かせました。しかし、その後で「この痛みを和らげるために、やはり何かが必要だ」という思いがやってくるのです。こうした思考の繰り返しが、何年にもわたって続いていました。
瞑想によって本当の自分を知る
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今では瞑想を始めて4年余りになりますが、その変化は際立っています。私が学んだのは超越瞑想(訳してTM)でした。私はTMによって本当の自分を見つけました。よく知られているように、自己不信の背後にあるのは、周りの人ほど自分は良い人間でもないし、優れてもいないという思い込みです。確かに私は社会に貢献できるほど優れた人間ではありませんでした。そして、それを言い訳にして、人生の素晴らしいチャンスを逃してきたのです。
TMの実践が、自分に気づく道筋を与えてくれました。瞑想によって「本当の自分」を知ることで、嘲笑を恐れることなく前に進み、チャンスをつかんで、自分の考えを話すことができるようになりました。そして、そんな自分に満足できるようになったのです。
今では、どんな活動をしていても、自分自身を失うことはありません。混乱の中にあっても、以前よりずっと落ち着いていられ、混乱すること自体もずっと少なくなりました。どんな活動に関わっていても、今この瞬間に集中して、より思慮深い対応ができるようになっています。自分の内側から、より大きな優しさが生まれてきて、周りの人と同じくらい自分は良い人間であると実感できるようになりました。
昔からの自分への不信感が、いまでも時々、心の中に忍び寄ることもありますが、時が経つにつれて少なくなっています。私が求めていた答えは、超越瞑想の実践の中にありました。そして今では、自分の存在価値を疑うこともなくなりました。