米国では、戦場から帰還した兵士が酷いトラウマで悩まされていることが問題視されている。「退役軍人の日」に、CNNのソウルダッド・オブライエンは、ラッセル・シモンズとボブ・ロス(デヴィッド・リンチ財団)にインタビューし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむ帰還兵を救うために超越瞑想の利用が増えていることについて話を聞いた。
ソウルダッド・オブライエン:あなたがたはいつ頃から、TM(超越瞑想)が退役軍人のために役立つと考えるようになったのですか?
ボブ・ロス:私たちは、40年にわたってベトナム戦争や第二次世界大戦の退役軍人にTMを指導してきましたが、心的外傷後ストレス障害は、確立した治療法のない流行の病気であると理解されるようになったのは、わずかここ数年でのことです。
超越瞑想に関する研究が30年間続けられていますが、それらの研究では、TMには、深い休息をもたらし、脳を癒し、ストレスを軽減する深遠な効果があることが証明されていきました。そのことを知った多くの軍隊関係者や退役軍人団体が『退役軍人にTMを提供してほしい』と私たちに申し入れてきたのです。
ラッセル・シモンズ:心の静かな領域から行動を起こす方法を学ぶことは、誰もが受け取ることのできる最大の贈り物に違いありません。幸福は、内側からやってきます。思いつく創造的なアイデアは、すべて皆さんの内側にある「存在」から生まれるのです。
ソウルダッド・オブライエン:TMを実践している退役軍人はどんな効果を得ていますか?
ボブ・ロス:抑うつ、不安、睡眠障害などの心的外傷後ストレス障害の症状が50パーセント軽減しています。
ソウルダッド・オブライエン:TMは、他の心理的治療法の代替となるものではありませんね?
ボブ・ロス:そうです。TMは医学的な正当性が認められ、科学的に検証されている補助的な治療にあたります。米国で最も古い私立の陸軍士官学校であるノーウィッチ大学でもTMが利用されています。その学長のリチャード・シュナイダー大将は、TMは、回復力を促進する上でこれまで欠けていた要素であると考えています。
ソウルダッド・オブライエン:「退役軍人の日」の贈り物として最高のものですね。TMは、経験した恐ろしい出来事の影響に対処しようとしている人たちに、心の平安と大きな落ち着きをもたらすのですから。