公的機関からの支援

政府や政府関連機関が超越瞑想を支援

この簡単な瞑想法は、多くの政府や政府関連機関が社会の様々な問題を解決するための有効な手段として認識し始めています。

TMを取り入れた学校、刑務所、軍隊における成功事例は数多くありますが、それらの多くは政府の支援を受けて進められています。以下では、政府や政府関連機関がどのようにTMテクニックを支援しているか、いくつかの実例を紹介します。

教育

教育の目的は未来のリーダーを育てることです。もし、ある方法が若者の創造的な潜在力を開発し、高い水準の道徳的な思考を発達させるなら、その方法は教育の目的を実現することができるでしょう。TMはあらゆる人たちに効果的ですが、特に若い人たちの脳の発達に劇的な影響を及ぼすことが確かめられています。
(詳しくは「TMにおける知能の効果」をご覧ください)

学校教育におけるTMの効果はたいへん劇的であるため、2005年の年末に出版されたニューヨーク・タイムズ誌の「今年のベストアイデア」では、TMを学校に導入するというアイデアがトップになりました。この雑誌の記事「Accredited bliss(公認された至福)」をご覧ください。

これら成功がきっかけになり、世界中の700以上の公立および私立の学校でTMがカリキュラムの一部として導入されました。しかし、これは小さな始まりに過ぎません。

英国では、政府がマハリシ・スクールを支援するようになりました。ブラジルでは、政府が38,000の公立学校にTMを導入することを決定しました。

また、サンフランシスコでもパイロット・プロジェクトが大きな成功を収め、公立学校への早期のTM導入が待ち望まれています。学校教育に対するTMの効果は「TMによる教育の効果」をご覧ください。

刑務所における矯正教育

TMは、受刑者たちを正しい道に戻す効果的な手法であることが科学的に実証されています。そのような理由から、これまでに数多くの国々でTMを刑務所に導入するプロジェクトが行われてきました。

これまでに行われた最大のプロジェクトは、1987年にセネガルで行われたプロジェクトです。そこでは、10,000人以上の受刑者がTMを習い、再犯率が90%から6%以下へと激減したため、数カ所の刑務所が不要になり閉鎖されたほどでした。

米国では、これまでに28の刑務所でTMが導入されています。また、スリランカ、インド、ケニア、チリ、スペイン、パラグアイ、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ブラジル、韓国でも、刑務所にTMが導入された事例があります。

軍隊における訓練プログラム

南米のエクアドルとベネズエラでは、これまでに三つの陸軍士官学校で超越瞑想が導入され、約4万人の士官候補生が訓練プログラムの一環として超越瞑想を行っています。軍当局はさらに、この訓練プログラムを海軍と空軍の軍人12万5千人にも拡大することを決定しました。

また、アフリカ南東部にあるモザンビーク共和国では、1993年に1万5千人の軍人が超越瞑想を学びました。その結果、国内紛争が沈静化し、破壊的な干ばつが収まり、その後10年間に「モザンビークの奇跡」と呼ばれる奇跡的な経済成長を遂げました。

さらに、超越瞑想は戦争でのトラウマに苦しむイラク帰還兵の治療に大変有効であることが研究によって確かめられています。こうした研究の結果、アメリカ国防総省が250万ドルの助成金を交付して、TMに関するより大規模な研究を行うことになりました。また、米国で最も歴史の古い士官学校であるノーウィッチ大学では、訓練の標準課程としてTMを導入しています。

FBIと超越瞑想

TMは、警察官のストレスを効果的に軽減することが明らかになりました。この理由から、最近FBIは、職員全員に配布している雑誌にTMに関する記事を載せています。 

科学的な調査

米国の国立衛生研究所(NIH)は、世界で最も権威ある研究所の一つであり、NIHが助成金を給付するのは、最も質の高い研究に限られています。

TMに関する研究は、これまでにNIHから2,400万ドル以上の助成金を得ており、そのなかで特に重要なのは、心臓血管系の病気に対するTMの研究です。この研究により、TMは従来の治療法と同程度、あるいは、それ以上に効果があり、しかも有害な副作用がないことが実証されました。
「心臓病」「高血圧」「糖尿病」「コレステロール」「動脈硬化」をご覧ください)

健康保険料の払い戻し

病気になってからその人を支援するよりも、病気になる前に、その人が健康を維持できるように支援する方がずっと安上がりです。これまでの調査から、TMはさまざまな慢性病治療の助けになることが分かっていますが、それ以上に病気の予防に効果があります。

米国で行われた約2,000人のTM実践者を対象にした大規模な調査によると、TMを行っているグループの入院時間は対照グループの50%でした。さらに、40歳以上の年配の人たちの間ではその差が顕著になり、TMを行っているグループの入院時間は、対照グループのわずか30%でした。

カナダでも同様な調査が行われ、TMを行っているグループは、TMを始める前は対照グループと同じぐらい医療費を払っていましたが、TMを始めてからはそれが次第に減って、5年後には対照グループの50%にまで下がったことが分かりました。

現代医学による医療費は上昇する一方ですから、現在、いくつかの国々で政府や健康保険会社がTMの受講料を一部負担するという制度を検討し始めています。

関連記事