カリブ海にあるドミニカ国で囚人の矯正教育に超越瞑想を採用

絵画のように美しく青々と茂った植物と澄み切った水、ドミニカ島は楽園としての条件を数多く備えている。しかし残念なことに、その清純な性質は、望ましくない記録によって損なわれている。ドミニカ国は、米国やロシアと共に、人口10万人あたりの投獄率が最も高い国の一つに上げられているのだ。

しかし、近年、ドミニカ国の政府高官は、この問題を解決するために新しいアプローチを採用した。それは超越瞑想を刑務所の受刑者が実践するという方法だった。

以下のニュースでは、ドミニカ国の刑務所の受刑者達が、超越瞑想を学んでどのようなことが起こったかについて話している。

刑務所の最高責任者であるアルジャノン・チャーター氏によれば、ドミニカ国は、超越瞑想プログラムを受刑者に提供したカリブ海で最初の国である。超越瞑想は受刑者のための最も効果的な矯正教育の方法の一つであると彼は言う。なぜなら、超越瞑想は、受刑者のストレスを減少させ、リラクゼーションをもたらし、彼らの思考や行動をもっと前向きにしたからだ。

以前、アメリカや他の国々で刑務所に超越瞑想を導入した事例によると、再犯率(受刑者が釈放された後、再び犯罪を犯して投獄される確率)が有意に減少することが研究調査によって確かめられている。例えば、西アフリカのセネガルでは、34箇所あった刑務所のうち31箇所の刑務所で超越瞑想が導入され、1万1千人以上の受刑者と、9百人の看守および刑務所管理者が超越瞑想を学んだ。そのとき行われた研究調査の結果、受刑者のルール違反が減少し、医療費が70%減少し、再犯率が瞑想を始める前は90%であったのが、瞑想を学んだ後は3%に低下したことがわかった。(参考文献:セネガルの刑務所制度における超越瞑想プログラム

ドミニカ国は人口7万8千人の小さな国であるため、少人数の受刑者が超越瞑想を学ぶだけでも、国内のすべての受刑者に劇的な影響を与えることになるだろう。それによって、ドミニカ国は、刑務所への投獄率が最も高い国から最も低い国へと逆転するに違いない。

原文・Keith Deboer