糖尿病

TMによる糖尿病の効果

超越すること──2型糖尿病さえも改善

超越することで糖尿病の最も大きな原因が取り除かれる

ストレス・ホルモンのコルチゾールは、インスリン抵抗性を増大させることが知られています。また、超越の体験が、コルチゾール値を有意に低下させることも研究によって確かめられています。

超越を体験すると、体はリラックスして深い休息の状態になり、体に備わる治癒力が活性化されます。その結果、コルチゾールが自然に減少するという効果が現れるのです。

さらに超越の体験を繰り返すことで、体が常にリラックスした状態で機能し続けると、コルチゾールの少ない状態が定着していきます。それでは、TMを実践すれば2型糖尿病は完治するのでしょうか? 

それは病状がどこまで進行しているかによりますが、最も重要なことは、常に悪化している状態から常に改善していく状態へと、進行の過程を逆転させることです。TMという簡単なテクニックで確実にこの逆転を促すことができます。

研究により実証されたTMの並外れた効果:インスリン抵抗性を減少させる

科学的研究

インスリン抵抗性すなわち2型糖尿病に対して超越瞑想がもたらす治療効果に関する研究は、次の2つの理由で並外れています。
1.研究結果が並外れている(一般に糖尿病は治らないと考えられているため)
2.研究それ自体の質が並外れている

この研究は、世界で最も有名な医療研究機関である米国の国立衛生研究所(NIH)と共同して行われたものです。NIHはこれまで、超越瞑想に関する研究に2400万ドルの助成金を交付してきました。

NIHが20年以上にわたってTMの研究を援助している理由は、超越瞑想が、高血圧、糖尿病、コレステロールといった心臓疾患に悪影響を与えるすべての要因に対して顕著な効果をもたらす唯一の代替療法であるからです。

NIHが行った糖尿病に関する研究では、106人の心臓病患者のグループが被験者となりました。被験者は、研究開始時にTMを学ぶグループと、健康教育を受けて生活習慣を改善する対照グループのどちらかに無作為にふりわけられました。

TMを学んだグループは生活習慣を一切変えずに、20分間の超越瞑想を1日2回行っただけでした。研究者はどの被験者がどちらのグループに属するかを知らされていませんでした。
2つのグループ内で、メタボリック症候群(心臓の問題を引き起こす要因の組み合わせ)の調査が行われ、その調査対象にインスリン抵抗性と血圧も含まれていました。

超越瞑想を規則的に16週間実践した後、TMグループの被験者は、対照グループと比較して、血圧およびインスリン抵抗性の有意な低下(p=.01)を示しました。それに対して、対照グループの被験者は、生活習慣を変え、運動を増やしたにもかかわらず、悪化を示しました。この研究は、米国医師会の[Archives of Internal Medicine, vol 166, June 12, 2006]に発表されました。

CNNの記事
「瞑想は心臓病患者に有益〜体重を減らさずに血圧、インスリン抵抗性が改善」

成人を対象にしたある調査によると、最適な医療を受けている冠状動脈性心臓病の患者たちが16週間超越瞑想を続けたところ、高血圧が大幅に改善しただけでなく、心拍数が安定し、インスリン抵抗性(糖尿病のリスクの増大に関係している)の改善が見られたという。

これらの健康に対する有益な効果は、体重、投薬、心理社会的な変数を変えずに達成されたと、研究者たちは「アメリカ医学会内科学アーカイブズ」の中で報告した。
「この調査は、アメリカ国立衛生研究所の研究補助金を受けて厳密な調査方法を用いて行われたものですが、超越瞑想が冠状動脈性心臓病の患者の標準的な治療を助けることが明らかになりました」と、ロサンゼルスにあるシダースサイナイ医療センターの研究者、ノエル・ベアリー・メルツ博士はロイター通信社に語った。

「病気のリスクを減らすためには『何でもしたい』と思っている冠状動脈性心臓病の患者は、TMを習うことを考えたほうがよいでしょう」とメルツ博士はTMを推奨している。

研究チームによると、以前からTMによって血圧が下がることは証明されていたが、冠状動脈性心臓病に関係する血圧以外のリスク要因に対しては、まだ十分に調査がなされていなかったという。

彼らの調査では、冠状動脈性心臓病の症状を持つ53人がTMを学び、同様の症状を持つ51人が標準的な健康教育を受けた対照グループとなった。全部で84人(全体の82%)の患者が調査を完了したが、調査の途中で脱落した19人のうちの12人は対照グループの患者であった。
16週間の最後に、TMグループの患者たちの血圧は対照グループよりも低くなっていた。血中のグルコースとインスリン濃度についても大きな改善が見られたが、これらはインスリン抵抗性が減少したことを示している。また、TMグループにおいては、対照グループよりも心拍数が安定していた。

「これらの結果は、TMがストレスに対する生理的な反応を調整し、冠状動脈性心臓病のリスク要因を改善することを示しています。これは冠状動脈性心臓病の治療の新しいターゲットになるかもしれません」と、メルツ博士らは結論付けていた。

医師が超越瞑想を支持する

米国で最も著名な医師であり、最も影響力のある心臓外科医メフメット・オズ医師は、糖尿病の研究結果を知って、超越瞑想を全面的に支持するようになりました。

動画:オズ医師がTMを推薦

この動画で、オズ医師は、動脈硬化症の三大リスク要因(高血圧、高コレステロール、糖尿病)に対するTMの効果について説明しています。

また、医師が糖尿病に対する超越瞑想の効果について解説する次の項目の「医師が質問に答える2型糖尿病の効果」をご覧ください。

糖尿病の方が超越瞑想を学ばれる場合には、かかりつけの医師と相談して、このテクニックを通常の医療と組み合わせて利用することをお勧めします。

医師が解説!超越瞑想が2型糖尿病に与える効果とは?

チョーダリー博士:糖尿病はいくつもの段階を経て顕在化いていく病気ですが、その過程を見てみると初期の段階では、患者はインスリン抵抗性を発症させます。つまり、インスリンが作用する効率が低下していき、その結果として血糖値が上がり始めます。

次に起こる結果は、膵臓が長年にわたって酷使されていれば、膵臓のインスリン分泌が次第に減ってきます。そうなると、インスリンがもっと必要になっても、膵臓はそれ以上インスリンを分泌できません。実は、膵臓が長年酷使されてきたため、ゆっくりと壊死が始まっているのです。

2006年に『アーカイブ・オブ・インターナル・メディスン』に発表された研究では、超越瞑想の実践はインスリン抵抗性を改善するために、糖尿病の初期段階の治療に役立つことが示されました。ですから、糖尿病を発症して何年も経つと膵臓がかなりダメージを受けますが、もう救いがないというわけではないのです。

シュナイダー博士:コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンなどのストレスホルモンは、インスリン値と血糖値を悪化させます。超越瞑想を実践してこれらの神経ホルモンを減らすことは、血液中のグルコースとインスリンのバランスを保つための役に立ちます。それによって、メタボリック症候群や糖尿病の症状が緩和されます。

チョーダリー博士:はい。それは肥満症の場合と同じ理由です。あなたがストレスを受けていると、あなたのコレステロール値が高くなる傾向があり、そのためインスリン抵抗性も上がります。さらに、健康に悪い食事をしたり、食べ過ぎたりしがちになります。また、不安を抱いている人は睡眠のパターンが乱れる傾向があるので、夜中に何かを食べるようになりがちです。

夜中に食事をするのは、とりわけ糖尿病患者にはよくありません。なぜなら、午前3時頃に5分間くらい、自然に成長ホルモンの分泌が急増するからです。そのためインスリン抵抗性が一時的に増大し、続いて血糖値が上昇します。
深夜に何かを食べてしまうと、この成長ホルモンの影響で血糖値がさらに急上昇します。そうなると薬物治療の効果は減少します。ですから、糖尿病の治療中にはストレスと不安を管理することが重要になります。

この場合も超越瞑想は役に立ちます。なぜなら、研究結果が示すように、超越瞑想を実践すればストレスを減少し、睡眠のパターンが規則正しくなるからです。そうなれば、その人は夜はよく眠れるようになって、ストレスや不安のために深夜に食事をすることはなくなります。

モリナ博士:超越瞑想はストレス解消法になりますし、生理的・心理的ストレスのために糖尿病が悪化することがあるので、超越瞑想を規則的に実践すれば糖尿病を抑える能力が高まるというのは道理にかなっています。

モリナ博士:ストレスを受けていると、生理の安定した状態、バランスのとれた状態、すなわちホメオスタシスを維持できなくなります。

超越瞑想を実践すると神経生理的な統合が高まるので、その結果、苦難を受けているときに生理を安定した状態に戻す能力が高まります。苦難の原因となるのは、感情的ストレス、肉体的ストレス、あるいは不規則な日常生活です。

超越瞑想は、身体がホメオスタシスを回復させる能力を高めることによって、ストレスによる影響を軽減します。ストレスは、糖尿病、アテローム性動脈硬化、その他の多くの疾患の発症率の増加につながる重要な危険因子です。

チョーダリー博士:複合糖質、健康に有益なタンパク質、繊維含有量の高い野菜を調理したものなど、健康に良い食事を摂るようになると、その分だけ膵臓にストレスがかからなくなるので、その人の膵臓のインスリンの分泌は少なくなります。

それとは逆に、ジャンクフードを食べていると、その人の血糖値は激増します。そのため血糖値を下げるために膵臓は余分に働いて、より多くのインスリンを分泌しなければならなくなるのです。

チョーダリー博士:2006年に『アーカイブ・オブ・インターナル・メディシン』に発表された研究では、超越瞑想プログラムの実践者は、HOMAで測定されたインスリン抵抗性に有意な低下を示しました。「HOMA」とは、ホメオスタシス・モデル評価の略語で、インスリン値の尺度になります。

血糖値がより安定している人々は旺盛な活力をもつ傾向があり、一方、血糖値の変動が大きい人々は1日の間により多くの疲れを感じ、心の明瞭さも低下する傾向があります。

薬物治療で血糖値の変動を抑えることはできます。適切な薬物治療を受ければ、患者は集中力を改善することや、何とか一日を気分良く過ごすことはできます。ですが、それは生化学的なレベルでのことです。超越瞑想を実践すると、それよりずっと根本的なレベルの変化を生みだすことができます。

超越瞑想は、生理の最も深いレベル、すなわち意識それ自体のレベルにバランスを生みだします。そのような深いレベルで健康的な作用が生じると、人間の生理の粗大なレベルにもより深遠な変化が生みだされます。

超越瞑想を実践すれば、この最も基本的な実存のレベルに変化が生じ、それがより大きな変化をもたらします。健康に良いものを自然に選ぶようになり、そして精神面と身体面の健康が生みだされます。

超越瞑想を実践すると、不安やストレスが減少するので、より望ましい食事を選ぶようになるだけでなく、食事が体内でより効率的に消化、吸収されるようになります。

サンディープ・チョーダリー博士: そうですね。この病気は家系内で伝わります。2型糖尿病の患者のほとんどは、家族のだれかが同じ病気をもっています。

国全体でますます肥満の度が増しています。そのため、世代が変わるたびに、前の世代よりもインスリン抵抗性が高くなっているのです。これが、子供たちの間に2型糖尿病が蔓延しつつある理由のひとつです。

そのうえ、ファーストフードへの嗜好、極端な運動不足、ストレスの多いライフスタイルといった私たちの国民的習慣が加わるので、この国では国民がますます肥満となり、2型糖尿病の発症率がますます高くなっています。

このような状況でこそ、超越瞑想プログラムを本当に役に立てることができます。なぜなら、ストレスを少なくすることができれば、また、自分自身の本質と調和するための時間を1日2回とることができれば、その人たちは、肥満に関わる多くの問題を解決し始めます。
「最近、あまり食べ過ぎないようになった。もう不安になったり、ストレスがたまったりすることがない」とか、テレビの前で座っているかわりに「自然の中を散歩しよう」と考えている自分に気づくかもしれません。それは、肥満に関わる問題を解決し始めている印です。

モリナ博士:短期間であっても超越瞑想を実践すれば、インスリン抵抗性と血糖値が低下し、その結果として糖尿病の危険因子が減少することがわかっています。

サンディープ・チョーダリー(M.D.)
サンディープ・チョーダリー(M.D.)は、ロマ・リンダ大学医学部で内科学および小児科学の専門医認定を受け、その後、サンジエゴのカリフォルニア大学で内分泌学の専門医認定を受けました。彼は現在、スクリップス記念病院(カリフォルニア州ラ・ホーヤ)のウェルスプリング・エンドクリノロジーの医療ディレクターをしています。

セザール・モリナ(M.D. F.A.C.C.)
セザール・モリナ(M.D. F.A.C.C.)は、エル・カミーノ病院(カリフォルニア州マウンテンビュー)の南アジア心臓センターの医療ディレクターです。彼は、イェール大学医学部出身で米国心臓病学会の会員でもあります。モリナ博士は最近、CNNの国際番組に出演し、冠状動脈性心臓病の治療と予防における食事と運動の効果について話しました。

ロバート・シュナイダー(M.D. F.A.C.C. F.A.B.M.R.)
ロバート・シュナイダー(M.D. F.A.C.C. F.A.B.M.R.)は、心臓病への自然なアプローチで先駆的な研究を行っており、米国立衛生研究所から2000万ドル以上の助成金を授与されています。シュナイダー博士は、『トータル・ハート・ヘルス』、100以上の医学研究論文の著者であり、CNNヘッドラインニュース、ニューヨークタイムズ紙、タイム誌など、1000以上のメディアの報道で取り上げられました。

体験者の声

糖尿病の研究は、前述の「CNNの記事」でもわかるように、報道機関から多くの注目を集めています。

次の動画では、TMがアメリカ先住民の糖尿病患者にもたらした効果が紹介されています。

症状に対応した効果の実例

> 高血圧> コレステロール> 糖尿病> 動脈硬化> 心臓病
> 喫煙> アルコール> 薬物依存> 線維筋痛> 不眠症
> うつ病> 不安感> 情緒不安> ADHD> 衝動的行動> トラウマ

健康の効果

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