高次意識の体験が世界を変える──量子物理学者ジョン・ヘーゲリン

全国向けのラジオ放送で、ノートルダム大学テリー・パッテン教授が、量子物理学者のジョン・ヘーゲリン博士に広範囲なテーマでインタビューを行った。例えば、高い意識状態と瞑想との関係や、超越瞑想の社会的な影響についてなどだ。

インタビューのなかでヘーゲリン博士は、社会を構成する個々人の意識を変えることが、国家を真に高めることができると話している。

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ジョン・ヘーゲリン:社会にはびこっている意識を変えないかぎり、世界を変えることはできません。特に民主主義においては、私たち一人ひとりが自分たちの政府を選んでいます。ですから、有権者の意識を変えないかぎり、ある意味、私たちは自分たちに値する政府をもつことになるのです。私たちがよりよい政府に値する人間にならないかぎり、私たちは恐怖を基盤にした、視野の狭い政府を持ち続けることになるでしょう。

ですから、私たちは、瞑想を通して、教育の領域により高い意識状態の体験をもたらし、人びとの集合意識を引き上げて、社会を向上させようとしています。それによって、より早いスピードで社会を変換することができるでしょう。

テリー・パッテン:あなたはそうした活動を、デヴィッド・リンチ財団を通して行っているのですか?

ジョン・ヘーゲリン:そうです。デヴィッド・リンチ財団の活動を通して、私たちは、過去4年間で50万人の学生に超越瞑想を教えてきました。特に、都心部の学校に超越瞑想を導入しています。以前は、瞑想に対する人びとの偏見のために、学校に超越瞑想を導入することは不可能だと思われていました。多くの人にとって、瞑想は異質なもの、東洋的なもの、宗教的なものと思われていたため、超越瞑想の学校導入は、政府やキリスト教の団体から反対を受けるのではないかと心配していました。しかし、それらの心配は見事に克服されました。なぜなら、すべての学校が学生達の深刻なストレスに対処する方法を必要としていたからです。学生の脳を発達させ、創造性を高め、教育の成果を向上させるプログラムを必要としていました。

実際に、カリキュラムの一環として超越瞑想を取り入れた学校では、目に見える形で肯定的な変化が起こっています。そうした超越瞑想の効果は、科学的研究によっても実証されています。そうした研究を基盤にして、超越瞑想の学校導入は、非常に早いスピードで拡大しています。現在、超越瞑想の導入を希望する学校は非常に多くあり、すべての学校の要望に応えることができないほどです。

いま、非常にワクワクするような変化が起こっています。なぜなら、超越瞑想は、学生達の脳機能を高め、理解力や意識を拡大させることで、一人ひとりの学生を変えることができるからです。それは、これまで伝統的に提供されてきた教育以上に、学生達に全体的な成長を引き起こします。そして、一人ひとりの学生の内側に、拡大した意識と理解力を養うことで、究極的に新しい世界を生み出すことができるでしょう。それ以外には、世界を変換する方法はないと私は思っています。

◆放送されたインタビュー(90分)

原文・MARIO ORSATTI