アメリカ領ヴァージン諸島に住むマイケル・ファンクさんは、中南米の貧しい地域で医療支援活動に参加してきました。
この活動は精神的にも肉体的にも大きな負担がかかる活動ですが、瞑想することで燃え尽きることなく、仕事を楽しむと語っています。以下がその体験談です。
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私が超越瞑想(略してTM)を始めたのは、1970年8月11日です。これまで「悟り」について書かれた本を何冊も読み、さまざまな瞑想法を試してみましたが、少しリラクゼーションを感じたくらいでした。
しかし、初めてTMテクニックを行ったときには「これだ!」と思いました。心に押し寄せた安らぎは、まさに私が探し求めていたものでした。それ以来、一日も欠かさず瞑想しています。今でも瞑想する度に、あの安らいだ感覚がやってきます。
自然が支援してくれる
TMを実践していると「自然が支援してくれる」と呼ばれる、ドラマチックな体験が起こります。それは、あらゆることがタイミングよく起こり、願いが叶うという体験です。そうした体験なら、いくらでも語ることができます。
例えば、ここ数カ月、新しい小型トラックを買おうと思っていたのですが、ある日、会社の前に新車同然のきれいなトラックが停まっていて、それがとんでもなく安い価格でした。次の日には、素晴らしいボートを、これまたとんでもない低価格で買わないかという電話がありました。そのトラックは、そのボートを牽引するのにぴったりだったのです。
もっと重要なことは、自然の支援があると、仕事が努力なくこなせるようになることです。実際には、努力がいらないだけでなく、可能な限り最高の状況に流れていく感じがします。私はただリラックスして、それを受け入れるだけでいいのです。
感謝し、与えることが自然な態度になる
TMを実践しているうちに、私は地球上のすべての人や生物と根底でつながりあっていることを理解したり、経験するようになりました。そこから、宇宙の広大な多様性についてもっと知りたいと思うようになったのです。
TMは、人、場所、物の多様性を愛し、大切にし、感謝する能力を広げてくれました。それによって、与えることが最も自然な行為になっています。
私はこれまで、中南米やアフリカ諸国での医療支援活動に数多く参加してきました。下記の子どもたちと一緒に写っている写真は、グアテマラ中央部の小さな村で撮影したものです。その村はトラックの荷台に何時間も乗り、そこから山の中を延々と歩いて、やっとたどり着ける所にあります。
2010年にグアテマラで行われた医療活動で、患者の女の子と一緒にいるファンク氏
燃え尽きを防ぎ、平静さを保つ
私は医療関係の仕事をしていますが、貧しくて医療施設が整っていない地域で働くことがよくあります。そうした地域では経済的に余裕のない人も多いのですが、私が一緒に働いている人たちは、お金に関係なく、助けを求めている人がいれば、彼らを助けようとします。
2004年、医療支援で訪れたグアテマラで、2人の新しい友人と一緒にいるファンク氏
そうした状況では、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかるものです。しかし、TMによって心の落ち着きを維持できるので、最も過酷な状況でも必要な支援を提供することができました。TMは、1日2回、完全にリラックスして、エネルギーを充電できるテクニックです。それを手に入れたことは、私にとって非常に貴重なことでした。
燃え尽き症候群は、医療従事者が抱える共通の問題です。しかし、私の場合、これは完全にTMのおかげだと思いますが、レベル68になった今でも、毎日仕事に行くのが楽しみです。(「レベル68になった」という表現は、「68歳になった」と言うよりも、格好いいですよね。)
私が下した唯一の最も重要な決断
私は医療関係の仕事が好きですが、スキューバダイビングを楽しむ時間も作っています。スキューバダイビングでは、あまり人が経験しないような地球の生態系を目にすることができます。人類がこれまで経験したことのない海域まで潜ったことがありますが、多種多様な魚や生物がいることに驚かされます。
上の写真は、友人がセントクロイ島のデイビス・ベイというダイビングスポットで撮影したものです。
私の瞑想の体験をシェアすることで、誰かに刺激を与え、努力のない成功や幸福への道を一歩踏み出してほしいと願っています。TMを学んだ最初の日から、私の人生は毎日より良くなっています。それは、私が下した唯一の最も重要な決断でした。
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