活動過多のニューヨークで短時間で深い休息をとるために私がやっていること

ニューヨークを拠点に、ベンチャービジネスの起業を支援する投資会社でキャリアを積んできたヘザー・ハートネットさん(左の写真)が、活動過多のニューヨークで、バランスを保つ生き方について語ったエッセーです。

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あまりにも速いスピードで物事が動いている

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多くの人がそうであるように、私も常にバランスのよい方向へと進もうとしています。バランスのとれた食事、十分な運動、好きな仕事、そして遊ぶ時間……これらはすべて、自分が心地よく感じ、自分がしていることに満足するためのものだけど、それを実践するのは簡単じゃない。良い習慣を身につけようとしても、ついつい日々の忙しさに妨げられてしまいがちです。

私が住み、働いているニューヨークは「眠ることのない街」。注意しないとその活動に飲み込まれてしまうので、適度な休息を取らなければなりません。でも、それができるかどうかは自分次第。

ニューヨークは、立ち止まって息をしたり、心を落ち着かせたりする時間を与えてくれません。最高のものを求めて常に競争し、疲れ果ててストレスを溜め込むまで、熱狂的に私たちを活動に巻き込もうとします。時には、あまりに速いスピードで物事が動いているので、自分が疲れていることさえ気づかないことも多い。

バランスは外からやってくるものではない

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私の経験から、バランスは外側から力づくで生み出すものではなく、内から自然にやってくるものです。よりよい「私」になりたいという願望は、自分の内側からやってきます。どんな嵐がやってきても、風や波に翻弄されることなく乗り切る強さと適応力は、内側の穏やかさから生まれます。ですから、自分の心の奥底に碇(いかり)を下ろし、内側のストレスを上手く扱うことで、外側のすべてのことを上手く扱うことができるのです。

ストレスを減らし、バランスのとれた生活を送るために、私が取り入れた最も効果的なツールは、超越瞑想(Transcendental Meditation、略してTM)でした。 TMはシンプルで、自然で、努力を必要としないテクニックです。1日2回、ゆったりと座って目を閉じて、20分間行います。

それは難しいものじゃありません。哲学でもなければ、ライフスタイルを変える必要もない。この瞑想法は、体に深い休息をもたらし、コルチゾール(ストレスホルモン)を減らすことがわかっています。

瞑想は体が自然にストレスを解消する時間

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瞑想にはさまざまな種類があります。一般的な方法は、何かに集中したり、心をコントロールしたり、何らかの形で視覚化したり、時にはやり方が複雑で、イライラするほど難しいものもあります。TMはそれとは真逆です。資格をもつ教師から少し指導を受けるだけで、自分は正しく実践できていると自信を持つことができ、日々の生活の中でその効果を実感することができます。

毎回20分の実践で得られる休息はとても深いものです。そのおかげで、緊張するような場面に直面しても、より冷静に対処できたり、混乱した状況の中でも、集中力を保つことができるようになりました。

このような効果を実感しているのは、私だけではありません。600件以上の科学的研究から、TMテクニックを毎日実践することで、私たちの心、体、行動にさまざまな肯定的な効果がもたらされることがわかっています。

バランスを見つけることは、終わりのないプロセスです。それでも、木の根に栄養を与えれば、すべての枝が成長して、最後には花開きます。内側の深いレベルで自分自身に栄養を与え、体を深く休ませることで、私たちが求めるバランスのとれた生活を、自然に生み出すことができるのです。

ソース:Melt The Stress Away