スティングとケーティ・ペリーが、デヴィッド・リンチ財団のチャリティーコンサートに出演

デヴィッド・リンチ財団主催のチャリティー・コンサートが11月4日にニューヨークで開催された。このコンサートは、ケーティ・ペリーやスティングなどが出演し、1万人のニューヨーク市民に超越瞑想を無償で教える資金を集めることを目的としていた。以下は、ブロードウェイワールド・コムが報道した記事の抄訳。

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2015年11月4日に、ニューヨークのカーネギーホールで、デヴィッド・リンチ財団の設立10周年を祝うチャリティーコンサートが開催された。超越瞑想を長年行ってきたスティングや、ポップ界のスーパースターであるケーティ・ペリーが共演し、司会はデヴィッド・リンチ監督、映画スターのナオミ・ワッツとリーヴ・シュレイバーが収益金の審査委員を勤めた。

このイベントの収益金は、落ちこぼれた若者、PTSD(外傷後ストレス障害)を抱える退役軍人、家庭内暴力に苦しむ女性や子供たちを含む、1万人のニューヨーク市民に超越瞑想を無償で教える資金にあてられる。

超越瞑想(TMとも呼ばれる)は、簡単に学べるシンプルなテクニックであり、その有効性は、ハーバード大学医学大学院 、米国国立衛生研究所、米国心臓協会など一流の研究機関によって研究されてきた。これまで発表されてきた研究結果は、超越瞑想の規則的な実践によって、退役軍人のPTSDの症状が50パーセント減少し、高血圧、不安感、うつが軽減することを示している。また、麻薬やアルコールの依存症を改善したり、脳機能、創造性、記憶力を高める効果があることも確かめられてきた。

問題を抱えた人々に超越瞑想を無償で教える活動は、さまざまな組織によって支援されている。「負傷兵プロジェクト」は、アメリカ全土の退役軍人に超越瞑想を教える資金として、12万5千ドルをデヴィッド・リンチ財団に寄付してきた。また、アルコール依存症に対する超越瞑想の効果を調べる研究に、ピーター・ドッジ財団は22万5千ドルの助成金を提供し、超越瞑想がシカゴの青少年犯罪を減少させる効果があるかどうかを調べる研究には、シカゴ大学の犯罪研究室、マッカーサー財団、プリツカー・トラウバート・ファミリー財団が、30万ドルもの助成金を提供している。他にも、ヒュー・ジャックマン、マーティン・スコセッシ、エレン・デジェネレス、レイ・ダリオ、デイヴィッド・レターマンといった各界の著名人が、デヴィッド・リンチ財団を支援してきた。

このチャリティー・コンサートを主催すたシティグループのエンターテイメント・マーケティング部長ジェニファー・ブライトハウプトは、「何千人ものニューヨーク市民を助けるチャリティー・イベントを、シティグループが主催できることを光栄に感じています。」と語った。

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