「刑務所が空っぽになる日」セネガルの1万1千人の囚人が超越瞑想でリハビリテーション

セネガルの刑務所1

セネガル共和国のダカール。もう何年もの間、この国の首都にある、最も安全といわれる刑務所の頑丈な門の前には、毎晩救急車が夜を徹して、囚人同士の暴力沙汰によって必ず出る負傷者を待っていたものだった。

しかし、囚人全員がマハリシの超越瞑想を学んで2〜3日たった今夜は、まったくの静寂だ。次の夜も、そして次の夜も同様であり、その次の夜も問題がなかった。ついに監視人は夜の救急車の出勤要請を打ち切った。

1987年1月12日から翌年の一年間の間に1万1千人の囚人(セネガルの全囚人の94%に相当する人数)が超越瞑想を学んだ。その結果、セネガル中の刑務所が変わったと、国の刑務所システムの管理者ママドゥ・ディロップ氏は述べている。

オランダのフロドロップにある、マハリシ・ヴェーダ大学の矯正教育プログラムの国際部長であるファロック・アンクレサリア氏の話では、導入後一週間以内に、刑務所内の雰囲気が劇的に改善されたと当局が報告している。

セネガルの刑務所で超越瞑想の導入を指導しているアンクレサリア氏は、超越瞑想が囚人同士の人間関係を即座に改善させ、攻撃性や挑発といった傾向を激減させたと話した。

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セネガルの刑務所2
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刑務所の健康管理当局は、違法な薬の乱用が激減すると同時に、健康上の相談および医師の処方による薬の使用がこれまでの70〜80%も減ったと報告している。不眠症の改善もまた、顕著に見受けられた。この不眠症は、夜になると囚人たちの緊張をピークにまでもっていってしまう、刑務所の常習的な問題だった。

また、国立の刑務所で働く900名を越すスタッフも超越瞑想を学でいる。彼らはとりわけ自己信頼感の増大、囚人に対しての関心の増大、よりよい健康状態を得ることができたと報告している。

しかし、セネガルの行政担当者は、刑務所への再入所率(再犯率)の変化に最も喜んでいる。というのも、再犯率が90%から6%以下へと垂直的に激減したからだ。刑務所のいくつかは、実際にからっぽになってしまった。

ディロップ氏は、「これこそ100%の完全な満足を私たちに与えるプログラムです。このプログラムは刑務所を平和にし、この平和こそ私たちが必要としていたものです」と言う。

米国マハリシ国際大学の心理学教授であるチャールズ・アレクサンダー氏は、超越瞑想が再犯率を下げるのに効果的であることは、これまでカリフォルニア州のサン・クェンティン刑務所やフォールサム刑務所、マサチューセッツ州のウォールポール刑務所など合衆国のいくつかの刑務所においても科学的に実証されてきたと説明する。そして、このセネガルの例は、超越瞑想が国家によって刑務所に導入された最初のケースだ。

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