瞑想で成功している経営者の心得「初心忘れるべからず」

影響力のある経営者や著名人の中には成功の要因として瞑想を挙げている人が多数いる。なぜ、瞑想が成功の要因となるのか。『エブリディ・ヘルス』が8人の経営者とセレブを取り上げ、その理由を探った。以下はその記事の抄訳。

AlexaによるPixabayからの画像

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ケイティ・ペリー、ポール・マッカートニー、オプラ・ウィンフリーは、規則的に瞑想している有名人のほんの一例だ。

瞑想とは、考えを静めて別の意識状態を得るための実践である。瞑想は、ストレスを軽減し、免疫力を高め、集中力を高め、睡眠の質を高めるなど、成功を収めている人にとって有益な効果があると言われている。

瞑想は脳のCEO前頭前野を強化する

UnsplashHal Gatewoodが撮影した写真

「私はケイティ・ペリー、トム・ハンクス、ジェリー・サインフェルド、ヒュー・ジャックマンに超越瞑想(略してTM)を教えました。なぜなら、瞑想には明晰さ、集中力、精神的な回復力を高める効果があるからです。」とデビッド・リンチ財団の理事長ボブ・ロス氏は語っている。「超越瞑想は、成功者が高いレベルの業績を維持し、革新的に考るための助けとなります。」

ロス氏は職場での超越瞑想の実践を勧めている。超越瞑想は、マントラを使って心を落ち着かせ、注意を安らかな状態へと向ける瞑想法であり、脳の機能に影響を与えるからだ。

「あらゆる種類の瞑想法の中でも、超越瞑想は、脳のCEOにあたる前頭前野の結合を強化し、過剰反応やヒステリーにつながる扁桃体の興奮を鎮めます。それによって、想像力やデフォルトモードネットワークを活性化するという研究結果が多く発表されています。」とロス氏は述べた。

ここで、仕事で成功するために超越瞑想を実践しているCEOをご紹介しよう。

瞑想して初心を保つこと

マーク・ベニオフ(セールスフォース社の会長兼CEO)

マーク・ベニオフは、ソフトウェア企業セールスフォースを創設した億万長者の技術起業家で、フォーブスによると、その価値はおよそ970億ドル(約9兆円)だといわれている。ベニオフは非常にスピリチュアルな性格の持ち主で、ハワイやインドでスピリチュアルな達人たちと過ごし、将来の会社のビジョンを持って帰ってきた。2018年6月に「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたインタビュー記事によると、ベニオフはセールスフォースの各オフィスのいたるところに瞑想ルームを設けているという。

瞑想が彼のリーダーシップにどのような影響を与えているかを尋ねられたベニオフは、「瞑想して初心を保つことが私の管理スタイルに影響を与えている」と答えた。初心とは、禅宗の概念で、上級レベルの勉強をする場合でも、その分野の初心者と同じように、心を開いて熱心に取り組むことを意味する。

ベニオフは「ニューヨーク・タイムズ」のインタビューに対し、「私は深く耳を傾けようとしていますが、初心は、自分が望む状況を生み出すために、身を引くようにと教えてくれます」と話す。「私は、未来が過去と同じではないことを知っていて、今という瞬間を大切に生きなければならないことを知っています」。

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ソース:8 Highly Successful CEOs and Celebrities Who Practice Meditation