ストレスを解消する瞑想が、ビジネスの強みになる

経営管理会社の社長ナンシー・スロモウィッツは、『狂気の職場! 機能していない職場を改善し、生き残る方法』という本の中で、企業がストレスの否定的な影響を軽減し、集中力のある、肯定的で、効率的な従業員を生み出すために、超越瞑想を推薦している。

この本は、大変ユニークな視点を持っている。彼女に言う。

「職場が適切に機能しない状況は、企業が確立すべき基盤を弱めることになります。ところが、その本当の原因について真剣に話したり、書いたりする人は誰もいません。多くの企業が破産寸前か、深刻な財政難の中で何とか持ちこたえていますが、問題の根本原因は無視されているのです。

『それは、どんな利益になるの?』という考え方や、テクノロジーに対する過度の依存、蔓延したストレス、有害な人間関係は、私たちの職場をバーチャルな戦場に変えています。私は、どの職場にも見られる共通の問題について書きたいと思っていました。」

ナンシーは十代の頃に超越瞑想を学び、約40年間実践してきた。2006年に彼女は、従業員の創造性、仕事の満足度、チームの団結力を高めるために、社内で超越瞑想を提供し始めた。彼女の会社は、ワシントンDCの都市部で評判のいい経営コンサルティング会社である。

「超越瞑想は、私の生活にとって非常に重要なものとなっています。それは、ビジネスで他の人に負けない強みを私に与えてくれました。ですから、私は従業員への特典として、超越瞑想を提供することが重要であると考えたのです。」

「当時、会社が費用を負担して瞑想のコースを提供することは、斬新で異例なことでした。タイプA(猛烈に仕事をする性格)の非常に有能な経営コンサルタントにとって、そうした研修は信じられないことだったと思います。しかし、超越瞑想は、彼らの仕事と私生活の両面で、目に見える実際的な効果を生み出しました。特に、職場環境が、有害なものから調和的なものへと即座に変化しました。そして、驚いたことに、従業員の病気の申告が減少し、会社の医療保険費用が実際に下がったのです。それを秘密にしておく理由は、何もありませんでした。」

「超越瞑想は、過去数年の間に、社会の主流になってきています。私は、デヴィッド・リンチ財団の活動に大きな影響を受けました。それで私も、この強力な手法を他の人が利用できるように、私自身の財団を作ったほどです。それを始めてから、自然からの支援が100倍も増えました。」

ナンシー・スロモウィッツは、ギルバート・スロモウィッツ財団を設立し、アメリカ中の人々に超越瞑想を学ぶための経済援助を行っている。

また、彼女は、企業経営とコンサルティングでの成功が認められ、米国運輸省から『女性が経営するビジネス企業賞』を授与された。

彼女の会社と従業員に対する超越瞑想の効果については、ドキュメンタリービデオも製作している。以下をクリックすると、そのビデオ(英語)の抜粋を見ることができる。

原文・Mario Orsatti