英国のニュースサイト『Express』で、瞑想には血圧を下げる効果があることが紹介された。その記事の抄訳。
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血圧を下げる簡単な方法
高血圧は一般的な症状で、成人の約3分の1が高血圧の症状を持つと言われている。高血圧は、心臓や脳などの臓器に負担をかけるため、体は潜在的に危険な状態にさらされているといえるだろう。血圧の高い状態が続くと、次第に心臓発作、脳卒中、腎臓病のリスクが増すことも分かっている。
血圧を下げる方法は、数多く知られている。例えば、塩分を摂りすぎない、果物や野菜を多くとることは、誰でも知っていることだ。しかし、ある研究から、家庭でできる簡単な方法で、血圧が下がることが示されている。
2007年にケンタッキー大学で行われた研究によると、107の既存の研究を分析した結果、超越瞑想を行うことで、血圧を下げる他の方法と「少なくとも同じくらい効果がある」ことが示された。結果的に、一部の患者は薬をやめることさえできたとその研究は示唆している。
薬の服用が減る
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超越瞑想はインド発祥の瞑想法であり、1960年代に西洋文化に普及した。心を落ち着かせて、体に深いリラクゼーションをもたらす瞑想法である。
ケンタッキー大学医学部教授で、この研究の共著者であるジェームズ・アンダーソン博士は、次のように説明している。「超越瞑想による血圧の変化は、食事や運動を大幅に変えることで起こる変化と少なくとも同じか、それ以上です。」
「しかし、超越瞑想では、生活習慣を変える必要はありません。ですから、軽度の高血圧や高血圧予備軍の患者の多くは、血圧の薬を飲む必要がなくなり、薬の副作用を回避できるかもしれません。」
「また、より深刻な高血圧の症状を抱える人は、医師の指導のもと、血圧を下げる薬の服用回数や量を減らすことができるかもしれません。」
科学的に効果が証明されている
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「超越瞑想による血圧の長期的な変化は、心臓発作や脳卒中の発生率を少なくとも15％減少させることができます。心臓血管系の病気は、米国および世界における死因の第1位ですから、この事実は誰にとっても重要です。」とアンダーソン博士は述べていた。
共著者のロバート・シュナイダー博士は、「血圧の高い1億人のアメリカ人のために、血圧を下げるシンプルで簡単な方法があります。それは、薬物を用いず、有害な副作用のない、科学的に効果の証明された方法です。」と付け加えていた。
さらに関連した研究では、この心と体のバランスを取り戻すテクニックによって、ストレスを減らし、心臓病のレベルを下げ、寿命を伸ばすなど、肯定的な「副次的効果」があることが示されている。
血圧は2つの数値で表示され、高い数値の収縮期血圧は、心臓が血液を全身に送り出す力を意味し、低い数値の拡張期血圧は、血管内の血流に対する抵抗力を表している。
これまでの研究を分析した結果、超越瞑想による血圧の変化は、収縮期血圧で平均5ポイント、拡張期血圧で平均2.8ポイント減少することが明らかになっている。
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ソース：High blood pressure: A ‘simple’ activity you can do in the morning shown to lower readings
