バックネル芸術大学3年生のダナ・ファーリーは、高校1年のときに超越瞑想(TM)を学んだ。将来は映画の仕事をしたいと願っていたダナは、4年前、100万人の学生にTMを教えるためのチャリティーコンサートに参加したとき、自分のTMの体験をドキュメンタリー映画にしようと思いついた。多くの問題や悩みを抱えている10代の若者達に、TMのことを伝えたいと思ったからだ。
ダナは、10代の若者達が深刻なストレスを抱えていることを示す、いくつかの統計データを上げている。
・メンタルヘルス国立研究所は、13~18才の若者の25%以上が、一生にわたって不安症を患うことになるだろうと予測している。
・10代の若者の約20%が、憂鬱感を体験している。自殺は、大学生の死因の第二位であり、15~24才の若者の死因の第三位となっている。
・過去30年間で、6~19才の肥満症の割合は3倍になったと病害対策センターは報告している。
・最近の調査で、高校生の約28%がタバコを吸っていると報告している。毎日、18才以下の子供達のうち6000人がタバコを吸い始めており、そのうちの2000人がタバコを吸い続けている。それはつまり、1年間で80万人の若者が喫煙者になっているということだ。
・最近の調査で、高校生の18%が、ナイフ、カミソリ、拳銃を、常に持ち歩いており、彼らのうち9%は、学校にも武器をもって通学しているという。
ダナは、自分の周りに瞑想する友達が増えるにつれて、超越瞑想が10代の若者の生活に大きな違いを生み出すことができると実感するようになった。
最近行われたインタビューの中で、彼女は次のように話している。
「私自身も、10代の若者が陥りやすい不安感や憂鬱感を抱え、学習障害に苦しんでいました。ですから、このドキュメンタリーを作ることで、人びとの意識を、10代の若者が直面している問題に向けさせ、超越瞑想によって若者達がそうした問題を乗り越え、より自然に生きることができるということを示したかったのです。
彼らの頭の中は、100万もの事柄でいっぱいです。多く若者達が、そうした表面的な事柄にとらわれ、自分の本当の感情がわからなくなり、自分らしく生きることができなくなっています。
10代の若者は、ドラッグや、過度のテレビゲーム、ビデオ、お喋りに救いを求めています。彼らは何かを探しているのです。幸福を求める彼らの強い欲求を満足させる何かを探し求めています。
彼らは、ドラッグにふけったり、ブラブラと過ごして、自分の抱えている問題や悩みから逃げようとしていますが、それは何の解決策にもなりません。そのかわりに超越瞑想を行うことで、全く自然に、内面の幸福感、解放感を感じることができます。TMは、私たちの魂に生命を与えてくれます。私たちが感じているストレスや重荷から解放してくれます。それと同時に、考えがよりクリアーになり、創造的になるので、より生産的な形で様々な状況に対処できるようになります。
TMをすることで、地に足がついて、自分自身でいることができるようになります。瞑想中はとても気持ちがよいのですが、それだけでなく、瞑想の後も、そうした気持ちよさが保たれます。ですから、背伸びしなくても、ありのままの自分で、もっと楽に生きることができるようになるのです。
瞑想中、心が落ち着いていくにつれて、静かで、穏やかで、満ち足りた自分を発見します。そして、瞑想から出てきて活動に戻っても、いくらか穏やかさや満足感が残ります。これこそが私たちが必要としている体験です。」
ワシントンDCの神経心理学者、ウィリアム・スティクスラッドは、次のように語っている。
「ある研究結果によると、思春期の女性は、男性の二倍、不安感や憂鬱感を体験しています。また、拒食症や過食症などの摂食障害、自分自身を傷つける行動も、女性の方がはるかに多いです。ですから、若い女性達のストレスや不安感を減らすために、超越瞑想のような心に安らぎをもたらす方法が必要なのです。」
Beyond the Noise trailer from Danerella on Vimeo.