多くの人が瞑想に対して抱いている誤解を解きながら、超越瞑想について解説している記事が『meditationlifestyle.com』に掲載されました。以下はその記事の抄訳です。
UnsplashのAshley Batzが撮影した写真
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一般に「瞑想はこのようなものだ」と考えられていることの中には、数多くの誤解が含まれています。ここでは、多くの人が抱いている瞑想に対する5つの誤解を解いていきましょう。
Contents
1. 瞑想は難しい
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自分自身を知り、ストレスを減らす瞑想は、心の健康や幸福を高める手法として認知され、人気になっています。しかし、瞑想のやり方は多種多様です。瞑想に入るための様々な手法があるだけでなく、瞑想に関する知識の量に圧倒されることも、しばしばあります。
例えば、瞑想とは背筋を伸ばして座り、ある場所や呼吸に集中するものだとか、外界からの妨害を無視して、考えを追い払い、心の内へと向かうものだと聞いたら、あなたはどう感じますか。やはり瞑想は簡単にできるものじゃないと感じて躊躇してしまうかも知れません。
しかし、超越瞑想(略してTM)ならば、こうしたプレッシャーがありません。あなたは快適な姿勢でただ座り、何かに集中する必要はなく、雑念が生じてもそのままで、深いリラクゼーションの状態に達することができるのです。
2. 瞑想はすべての問題を解決する
多くの記事は、瞑想があなたの多くの問題を解決すると主張しています。これは必ずしも真実ではありません。私たちはみな一人ひとり異なっているからです。
TMで私たちが理解することは、体が深い休息を得るときには、必要なものが与えられるということです。眠る必要があるのなら眠りに落ちますし、泣く必要があるのなら泣くかもしれません。
TMは、心や体に様々な効果をもたらすことが研究によって示されています。PTSD、うつ病、慢性的な不安症など根深い心の病気の場合には、それらは少しずつ治っていくので、医師から処方された一般的な治療法に、TMを追加することが勧められています。
TMは、深いリラクゼーションを得るための助けとなります。その深いリラクゼーションは、あなたの心と体を養い、より落ち着いた基盤から行動できるようにします。それによって、より広い観点から状況を見るようになり、何も考えずに状況にすぐ反応するようなことが少なくなります。こうした質が育まれていくと、不安が生じなくなり、うつ病やPTSDは緩和され、より穏やかな心の状態が定着するのです。
3. 心が静まらないから私には瞑想は無理だ
このような考えを持っているのは、あなたは一人ではありません。世の中には様々な瞑想法があり、心の静め方に関する教えはわかりにくいからです。私たちは物事を自然に判断する生き物です。そのため瞑想を極めた人たちの話を聞いて、同じように20分間じっと座っていることができなかったり、頭の中で考えが静まらなかったりすると、私はうまくできていない、私には瞑想は無理だと思い込んでしまうのです。
大切なことは、瞑想は実践し続けるものだということです。ジムに行くのと同じように、初めてジムに通い始めた日に、ルームランナーで10マイル走ることは期待できません。時が経つにつれて、1日2回20分間の瞑想は、より自然になっていきます。最も重要なことは、瞑想を気楽に行うことです。
4. 瞑想する時間がない
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「一日の時間が足りない」というのは、多忙な現代社会でよく言われることです。人々は夜遅くまで仕事をし、十分な休憩を取っていません。しかし、一日のスケジュールをよく見てみると、どこかしらに休憩時間があるものです。
TMの興味深い点は、毎日実践することで、より効率的に行動できるようになることです。疲れていたり、ストレスを感じているときには、行うべき仕事の半分しかできなかったり、適切に処理できなかったりします。過労で疲れ果てているためです。
瞑想することで、物事を行うときに、ますます幸せを感じるようになり、アイデアが自由に流れるようになる。──デヴィット・リンチ(アーチスト・映画監督)
私たちはよく、自分で自分にプレッシャーをかけてしまうことがあります。そうしたプレッシャーから解放されるとき、絶え間なく創造性が湧き出る場所に入り込むことができるのです。それによって、仕事をしたり、家族と一緒に過ごしたり、課題を成し遂げるときに、より集中できるようになります。
一日の中で、どこかに必ず瞑想できる時間があるものです。例えば、交通機関での移動中、仕事前、お昼休み、夕食をオーブンで温めているときなどです。わずかな時間でも、大きな効果をもたらします。短い時間の瞑想であっても、瞑想しないよりはずっとましです。
TMは一日の時間を増やしてくれます。ですから、瞑想する時間がないと言うのは、税金の払い戻しの手続をする時間がないので、払い戻しが受けれないと言うようなものです。確かに、新しい習慣を身につけるのは少し大変ですが、毎日の生活の中で瞑想する時間を見つけたら、もっと時間が増えるように感じるでしょう!
5. 瞑想の成功は、心の静けさに基づいている
TMでは、瞑想がうまくできているかどうかは、その人の実習をチェックして確認します。ある日の瞑想は他の日と比べて、落ち着きがないように感じるかもしれませんが、それでも構いません。TMの実践中、無理に心を静めようとはしません。何がやってきても、それを受け入れます。瞑想中の雑念に対しても、平静な態度を取れるようになってきます。
繰り返しになりますが、実践を続けることで瞑想はより楽にできるようになり、より自然に内側へと向かい、深いリラクゼーションを得るのです。それによって、ストレスが解消されます。