八弦ギターの達人、トシン・アバシ(31才)は、「コンサートの前に瞑想すると最高の演奏ができる」と語っている。彼は高校時代から超越瞑想の実践者だ。
以下は、『noisecreep』に掲載された記事からの引用である。
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超越瞑想を行っている著名人は数多くいるが、『アニマルズ・アズ・リーダーズ』のギターリスト、トシン・アバシもまた、超越瞑想の実践を大切にしている。
「超越瞑想は、朝と夕食前に、1日2回行うことになっていますが、ツアー中は生活が不規則になるので、1日2回瞑想できないこともよくあります。」と、アバシは語る。「それでも、僕は、このテクニックを学んでよかったと思っています。」
彼は高校時代に超越瞑想を学んだ。
「友達の家に遊びに行ったとき、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー(西洋社会に超越瞑想を紹介した人物)の写真が飾ってあって、『この人は誰だい? きみのグル(導師)かい?』と冗談っぽく聞いたら、友達は『そうだよ。彼は、僕の家族のようなものなんだ』と話してくれました。彼が超越瞑想の本を貸してくれて、それで僕の前に瞑想への扉が開かれたのです。」
超越瞑想は、心と体に様々な恩恵があるとアバシは語る。
「超越瞑想はストレスを減らし、血圧を下げる効果もあります。瞑想して十分な休息をとると、自分の力を100パーセント発揮できるのです」。それだけでなく、瞑想の過程は心の深いレベルに影響を与えるという。「瞑想すると、意識のより深い部分と連携するようになるのです」と彼は認めていた。
「創造性がどこからやって来るかというと、自分自身のより深いレベルからやってきます。ですから瞑想して自分自身のより深いレベルを知ることが大切なのです。知的理解を越えて、考えを越えて、自分の非物質的なレベルを体験することです。」
超越瞑想は自分の演奏に影響を与えるとアバシは言う。
「コンサートの前に瞑想すると、最高の演奏ができます。ギターを弾くときは、体を非常に早く動かして、正確に弾く必要があるので、集中力が欠かせません。瞑想すると、そうした集中力が増すのです。」
最近、『GUITAR WORLD』に掲載された記事でも、アバシは瞑想について語っている。
「創造性は、内側の源からやってくるものです。瞑想は、意識をその創造性と知性の源へと導いてくれます。それが、僕の創造性を高めるのです。」
■トシン・アバシによる八弦ギター(アコースティック)の演奏