ロック史上、スティーヴ・ルカサーは、TOTOのギタリストとして70年代後半に確固たる地位を築いた。以降も、彼の影響力はますます大きくなっている。そうしたキャリアを築くうえで超越瞑想が大きな役割を果したという。
スティーヴ・ルカサーは、ジョージ・ハリソンに勧められて瞑想を始めた。1990年代に、二人のギターの巨匠はチャリティコンサートで共演し、親しい仲になった。ハリソンとの交流を通して、彼は超越瞑想や精神的なものに興味をもつようになり、今でも瞑想を続けている。
ロサンゼルスの家にいるときには、彼は、ギターの練習、運動、そして瞑想を毎日の日課にしている。
「私は、現実に目を向けてる」と伝説のギターリストは、最近、アルディメット・クラシック・ロック誌に語っている。
「私は57才になりますが、小さな頃から同じことを行ってきました。
私は今、人生を違った形で見はじめています。突然9才の子供に戻ったように、音楽が本当に大切だと感じるのです。
そして、人生を生きるのがより楽になってきました。夜は早くベッドに入って、朝早く起きています。若い頃のように、西洋社会で最もいかした、非常に早いペースの生活を送ろうとはしていません。私は56才ですが、今でもロックをやり続け、仲間と一緒にツアーをしています。私のことをよく知っていて、私のすべてを受け入れ、愛してくれる仲間たちと演奏できることは、本当に大きな喜びです。」
これまでに1500枚のアルバムが彼の指先から生み出され、7枚のソロ・レコードをリリースしてきた。ルカサーは今でも、TOTO、リンゴ・スター、フランプトンズ・ギターサーカスと一緒に休みなくツアーを続けている。
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