メディア王のルパート・マードック氏が内面の探求に目覚める?

世界的なメディア王、ルパート・マードック氏がツイッターで発言すると思わぬ憶測が広がった。メディアの中心にいる彼が「超越瞑想を試してほしい」とツイートしたからだ。彼は、本当に内面の探求に目覚めたのか? と英国の新聞「インディペンデント紙」が取り上げた。(以下はその記事の要約)

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世界的に著名なメディア王ルパート・マードック氏は、自らの精神的な側面に目覚めたのか? 公明正大で実用主義、拘束されない資本主義の世界的権威は、自らの神秘的な側面を明らかにし、周りの人々をびっくり仰天させている。

そのニュースは土曜の夜、ツイッターを通じて思いがけなくやってきた。「超越瞑想を試してほしい。始めるのは簡単ではないかもしれないが、一度始めれば、あらゆることが改善されるとみんなが勧めている。──ルパート・マードック」

「始めるのは簡単ではないかもしれない」というところが私は気に入った。瞑想は、タルトを焼いたり、水上スキーをするように、テクニックがいる実習に思える。誰かがマードック氏に瞑想のマニュアルを与え、交通法規を学ぶのと同じように、その内容を学ぶべきだと確信させたのだろうか? それにしても、マードック氏が、心をきれいにし、成功や失敗、豊かさや貧困にとらわれなくなるという超越瞑想を熱心に実践しているとは想像しがたい。

マードック氏が瞑想に興味を持ち続けるなら、彼もまた世才にたけた物質主義者の長い列(ジョン・レノン、クリント・イーストウッド、オプラ・ウィンフリー、デヴィッド・リンチ)に加わることになるだろう。彼らは、超越瞑想によって物質世界の圧迫から自由になることを望んでいた。もしマードック氏のツィートが突然、彼の内なる落ち着きや静けさに関するものばかりになったらどうなるか? 彼がマントラに効用を見いだすなら、それは21世紀における意義深い激流になるだろう。

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マードック氏が「始めるのは簡単ではないかもしれない」と言ったのは、瞑想を学ぼうと足を運ぶまでのことだ。実際に、超越瞑想は他のどんなテクニックよりも努力が要らず、簡単だ。そして、一度始めさえすれば、その効果を人生のすべての側面で楽しむことができる。