ラッパーで音楽プロデューサーとしても評価が高いデヴィッド・バナーは、酒に溺れていたある日「精神が死にかけている」と医者に宣言された。そして精神を立て直すために彼が行なったのは瞑想だった。おかげで今では自分の人生を操縦できるようになった、と語っている。以下はその記事の抄訳。
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ハイになっても、結局自分自身を破壊してしまう
「僕はシラフだよ」とバナーは話した。「ハイになっていると別の扉が開いて、別のレベルに行くことができるけど、結局、自分自身を破壊してしまう。それは気分の赴くままに、あてもなく漂うようなものだ。……今でも少しはお酒を飲んでいるけど、泥酔することはない。今は瞑想のために、静寂を得るために、神に近づくことを学んでいるんだ。自分をそのレベルへと引き上げるためにドラッグはもう必要ない」。
47歳の彼は、うつ病だった時期に、脚本家兼監督のビル・デュークに勧められて超越瞑想に目覚めたと説明した。
「あの頃は、本当に死にそうだった。ミシシッピに一人の医者がいて、彼女は僕の精神が死にかけていて『あなたが今していることを、そのまま続けていたら死ぬことになる』と言ったんだ。当時、僕は厳格なクリスチャンだった。瞑想を始めたのは、自分が死にかけていると感じたことと、ビル・デュークが僕のことを大切に思って瞑想を勧めてくれたと感じたからだ」。
自分の人生を操縦できるようになった
瞑想を毎日の生活に取り入れたことで、今までとは全く違った形で、自分の人生を操縦できるようになったと彼は話している。そしてそれが彼の作る音楽にも表れているようだ。
「瞑想が僕を変えてくれた。誇張なしに……時には自分が本当に輝いているように感じたり、時には自分が宙に浮いているように感じることがある。人はそれを変だとか、デヴィッド・バナーは頭がおかしくなったと思うかもしれないけど、僕はただ正直に感じたままを言っているだけ。そして、それが音楽にも表れていると思う」。
彼は、神に導かれて作ったと感じた曲「Evil Knievel」のことを話し、この曲が難なく自分の中に流れ込んできたのは、彼が新たに見つけた精神的な生き方のおかげだと語っていた。
ソース:DAVID BANNER CONFIDENT SOBRIETY & TRANSCENDENTAL MEDITATION SAVED HIS LIFE