アメリカン・フットボールの伝説的な選手ジョー・ネイマス(左写真)は、パンデミックの期間中、人生で最も重要なことに集中していると「タイムズ紙」のインタビューで答えていた。以下は「タイムズ・オンライン」に掲載された記事の抄訳である。
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世界から切り離されているわけじゃない
ジョー・ネイマスは、アメリカン・フットボール界で最も有名な選手の一人である。プロフットボールの殿堂入りを果たしたネイマスは、44年前に引退したにもかかわらず、外向的な人物であり続けている。
70代になっても、人を愛し、楽しい時間を過ごすことが好きな彼は、全米のあらゆる場所に出向いてスポットライトを浴びてきた。しかし、コロナウイルスの流行によって、彼は今、1つ場所に留まっている。それはフロリダ州ジュピターの郊外、ロクサハッチー川沿いにある自宅である。
ネイマスは先日、タイムズ紙のインタビューに電話で答え、「世界のどの場所にいるよりも、この家にいるのが一番いい」と語っていた。「今、ここに座ってベランダの向こうを見ているが、1キロ先まで川と水が広がっている。イルカが泳ぐのが見えるし、ときどきエイが飛び出してくる。最高だよ。ここは私の好きな場所なんだ」。
ネイマスは、スポットライトを浴びることを「ステージに立つ」と呼んでいる。「ステージに立つのは楽しいことだが、それはどこでも得られるものだ。食料品店に行けば、私のことを知っている誰かがいて、彼らにガッツポーズをしたり、手を振ったりするのは楽しい。だから世界から切り離されているわけじゃないんだ。」
1日20分の昼寝
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年齢を重ねても、ネイマスは頭の回転が速く、楽しいことが大好きな人物として、多くのフットボールファンに愛され続けている。彼はどのようにして、こうしたシャープな状態を維持しているのだろうか? それは、1日20分の昼寝(超越瞑想)にあるようだ。
ネイマスはもともと昼寝が苦手だったが、俳優のボブ・ホープから「仮眠の効果」を教えてもらった。そして、20分の仮眠が心と体にもたらす効果を知ってからは、休息と回復のための他の方法を模索するようになったという。
そんなとき、彼の著書「A Matter of Style」の共著者であるボブ・オーツから超越瞑想(略してTM)を紹介された。超越瞑想とは、意識を高め、ストレスを軽減すると信じられている、マントラを使った瞑想法である。
「ボブがある年のトレーニング・キャンプにやってきたとき、超越瞑想のことを教えてくれたんです。」とネイマスは話した。
「最初はスピリチュアルなものだと思ったので、自分がどのように育てられ、どのような神を信じているのか、といったことを彼に話しました。しかし彼は『宗教とは関係ないよ』と言ってくれたので、試してみたのです。私はすぐに気に入りました。それで今日に至るまで、私は毎日マントラを使っています。」
ソース:How Joe Namath uses pandemic as opportunity to focus on most important things in life