山に登るために、まず海辺で瞑想する

WSJのコラム「あなたは、どんなトレーニングをしているのか?」のなかで、レストラン経営者のエリク・オーバホルツァーは、より注意深くあるために瞑想しているとインタビューに答えている。以下はその記事の抄訳。

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エリク・オーバホルツァーは、レストランの事業拡大に伴うストレスに押しつぶされそうになり、3週間、都会の生活を離れて、できるだけ遠くに行こうと決意した。

オーバホルツァー氏は、カリフォルニアに13店舗をもつスローフード中心のレストラン『Tender Greens(新緑)』の共同創設者である。彼は、2012年の中頃に、電話、電子メール、ほとんどの人との連絡を絶って、ヒマラヤ山脈のトレッキングの旅に出た。「デジタル情報が氾濫する世界で、一方の足を、他の足の前に一歩進ませることだけに注意を集中するのは、素晴らしいことだ」と彼は述べている。

今年45才になる彼が、これまでの人生でストレスを感じたのは、大学二年のときだった。フルタイムの仕事をしながら、目一杯、授業をとっていたので、「バランスをとるのが難しかった」とその当時を思い起こして彼は言った。そのとき、友人から超越瞑想を勧められ、それ以来、彼は毎日瞑想を行っている。

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超越瞑想は、混乱した考えを静めて、心をはっきりさせるテクニックだ。超越瞑想の素晴らしい点は、どこでも気軽にできることだと彼は述べている。オーバホルツァー氏は、カリフォルニアのサンタモニカに住んでいて、週に一度仕事でサンフランシスコに行くとき、よく飛行機の中で瞑想しているという。

「瞑想せずに、1日を始めることは決してない」と彼は述べていた。朝起きて歯を磨いた後、彼が最初に行うのが瞑想だ。そして午後2時から5時の間に2回目の瞑想を行う。「昼間に、こっそり抜け出して、20分の瞑想の時間をとるのは難しい」と彼は述べていた。「しかし、私を知っている人はみな、会議の前に瞑想していれば、私の存在感は増し、より注意深くなることを知っています。」