200万人が刑務所に服役する米国で、超越瞑想が受刑者の復帰を支援する

米国で刑務所に収容されている受刑者の数は膨れあがるばかりだ。それは人的資源と財源のすさまじい浪費である。

米国司法省の統計によると、200万人以上の成人が刑務所に投獄され、500万人の成人が執行猶予で保護観察下におかれているか、仮釈放されている。つまり、700万人以上の人びとが、矯正施設の監督下におかれているのだ。その数は、米国の居住人口の約3.1%にあたる。また統計の結果、刑務所から釈放された人びとの65%以上は、3年以内に再び犯罪を犯し、刑務所に戻ってくることがわかっている。

超越瞑想は、こうした問題を改善する助けになるだろうか? 過去40年間、刑務所に超越瞑想を導入してきた経験と研究から、この質問に対する答えは、「イエス」といえるだろう。(以下の受刑者のインタビューを見て、あなたはどう思うかみてください。)

超越瞑想を導入した
米国のオレゴン州の受刑者のインタビュー

Robert

ロバート:初めて刑務所に入ったときから私はずいぶん変わりましたが、瞑想を始めて最も大きな変化が起こりました。以前はよく喧嘩していましたが、今は瞑想しているので、落ち着きが増し、以前のようにすぐに喧嘩することはなくなりました。

James

ジェイムズ:これまで、私はいつも内側に怒りを抱えていて、攻撃的な態度をとっていました。超越瞑想は、そうした怒りを解消する大きな助けとなっています。以前なら怒りを感じていたようなことも、今は気にならなくなりました。人に何か言われても、影響されなくなりました。なぜなら、「彼らはここに戻ってくるだろうが、私は家に帰るんだ」と考えているからです。

この瞑想法は、実際に、多くの人びとに恩恵を与えることができると思います。人生でもっと何かを成し遂げたいときには、TM(超越瞑想)は大きな助けとなります。TMによって、同じ過ちを何度も繰り返すのではなく、何か違う結果を期待することができます。

Ledarius

レダリウス:私たちは誤った選択、決断をして、犯罪を犯しました。その大半が、ストレスに満ちた緊張した状況にある人びとです。家族に問題があったり、お金が必要だったり、彼らはそうした状況に、ただ反応しているだけなのです。

ですから、毎日瞑想の時間をとり、椅子に座って、どんな心配も問題も気にせず、すべてを手放し、心を解放すれば、人はもっとよく考えることができるようになります。ただ瞑想の時間をとり、すべてのことを手放し、心を自由にするだけで、すべてのことがよい方向に進むようになります。

瞑想を始める前、私は気が短くて、些細なことにすぐにカッとなって怒りを爆発させていました。しかし今は、何かあると、椅子に座って、少しの間ゆっくりと呼吸をして、小休止します。すると、どんな状況にも我慢することができ、すべてのことが自分が望む方向に進んでいくようになりました。

Sisi

シシ:瞑想は、自分自身と向き合うための時間です。内側の本当の自分と一緒に過ごしているのです。すべての人は内側ではよい人なのですが、悪い選択をしてしまうだけなのです。本当の自分と向き合うことで、とても気分がよくなります。私は瞑想によって、自分がどういう人間なのかを知り始めています。

Kevin

ケビン:「超越瞑想は、幸福になるチャンスを与えてくれる」という言葉が、私の心に深く響きました。長い間、私は自分が軽度の鬱病であったことに気づいていませんでした。たぶん10才の頃からずっとです。そのため、私は自分で自分を追い詰めて、惨めな思いをしてきました。しかし先月、TMを学んだことで、私はとても大きなエネルギーを感じました。それには本当に驚きました。

実際、この刑務所のすべての人が、TMを学べるようになったことで、劇的な変化が起こりました。このような健康な状態を感じたのは、初めてです。すべての人が、健康な状態を感じて、それを成長させていくべきだと思います。刑務所のシステムは完全に崩壊しています。刑務所のシステムを変えることはできませんが、その中にいる人びとを変えることはできます。それによって、刑務所のシステムも変わるでしょう。

Jake

ジャック:私は長い間刑務所にいるので、すべての矯正教育プログラムを受けてきました。例えば、考え方や物の見方を変えるプログラムなどです。しかし、受ける側の心の準備ができていなければ、そうしたプログラムから得るものは何もありません。

ですから、まず最初に超越瞑想を学んで、脳の働き方を変える必要があると思います。瞑想して脳が調和的に機能するようになってから、他のプログラムを学べば、より大きな効果が得られるでしょう。

ソース:ARIELLE FELDMAN