医学博士メフメット・オズは、アメリカを代表する医師だ。彼は、国内で放送されている人気番組「ドクターオズ・ショウ」の司会者であり、ニューヨークにあるコロンビア大学の外科医として、一年に300件以上の心臓手術を行っている。オズ医師は5冊の本を執筆していて、それらの本はニューヨーク・タイムズのベストセラーとなっている。
「私は、医療がすべてを提供してくれるだろうと思っていました。しかし、患者が自分自身で問題を作り出していると気付いたとき、患者を手術室へ運ぶことに挫折感を感じ始めました。もし、患者がせめて一年か二年前に別の方法を知っていたなら、手術の必要はなかったかもしれないからです。」
このような理由から、オズ医師は自ら健康的な習慣を実行すると固く決めている。最近出版された雑誌、AARP5・6月号には「オズ:アメリカで最も働く医師」という特集記事が掲載された。そこには、彼は健康的な習慣について話すだけでなく、自ら実践していて、毎日行う超越瞑想が重要なカギになっている、と書かれている。
「彼は、健康のために自分で決めた規律を守っていて、それは彼の細身ですらりとした手術衣の姿からも、尽きることのない圧倒的な活力からも一目瞭然です。」とテレビ局のキャスターであるダイアン・ソウヤーが語っている。彼の食事は、果物・野菜・穀物・低タンパク質が中心であり、生のナッツをトルコ風に水に浸したものも、定番の一つだ(オズ医師はトルコ系米国人)。彼は超越瞑想を規則的に行い、20年にわたる毎日のヨガの実践は、「私が取り入れている健康習慣のなかで最も重要である」と語っている。まさに彼は、自分で自分を治療している医者であると言える。