超越瞑想が学生の精神的ストレスを軽減し、学業を向上させることを示す研究結果が「miragenews.com」に掲載された。以下はその抄訳である。
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最近、「エデゥケーション誌」に発表された無作為化比較研究によると、超越瞑想(略してTM)テクニックを行う「静寂の時間プログラム」に4ヵ月間参加した学生は、感情的なストレスの症状、睡眠の質、英語の学力(ELA)に有意な改善が見られた。この研究は、ウェルネス&アチーブメント教育センターとスタンフォード大学の研究者によって行われたもので、標準学力テストに対する超越瞑想の効果を調査した初めての無作為化対照研究である。
本研究の筆頭著者であり、ウェルネス&アチーブメント教育センターの常任理事であるローラン・ヴァロセック氏は、「学生はストレスを感じており、それが学業成績に影響を与えています」と話している。「今回の研究では、瞑想が高校生の心身の健康に与える影響を明らかにし、学業成績の向上を促進する上で重要な役割を果たすことを示しています。」
ストレスは生徒の心と成績に影響
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米国心理学会によると、10代の若者は、本来の健全なレベルをはるかに超えるストレスを感じている。10代の若者の31%が、ストレスに打ちのめされていると感じ、36%がストレスの結果、疲労を感じていると報告する。10代の若者の3分の1以上が、過去1年間で自分のストレスレベルが高まったと報告しており、約半数の若者は、ストレスに対処するために自分は十分な努力をしていないと感じている。
このようなストレスの増加が、学業成績の低下、出席率の低下、睡眠・食事・薬物使用に関連する不健康な行動の要因となっている。また、ストレスは否定的な感情を引き起こし、クラスメートや教師との関係を悪化させ、規則違反や停学などの問題を生み出している。
超越瞑想は感情のバランスと学業成績を向上させる
「エデゥケーション誌」に掲載された無作為化対照研究には、アメリア西海岸の公立高校の9年生98人が参加した。この研究では、4ヵ月間、TMテクニックを実践した生徒は、静かに読書を行った生徒と比較して、健康状態と学業成績の指標に有意な改善が見られた。
この結果は、情緒的な健康や知能に関する過去のTMの研究結果と一致している。今回の研究は、標準学力テストに対する瞑想の効果を調査した初めての無作為化対照試験だった。
本研究の共著者であり、スタンフォード大学教育大学院カリフォルニア世界言語プロジェクトの常任知事であるマーガレット・ピーターソン氏は、こう語っている。
「私は元高校の管理者として、ストレス、不安、疲労が生徒の心身の健康に及ぼす影響を目の当たりにしてきました。心理的苦痛が大きいと、学業成績が低下するだけでなく、子供の生活全体に深刻な影響を及ぼします。私の30年間の教育者としての経験から、超越瞑想は、ストレスを軽減し、生徒の成績を向上させるための最も効果的なツールです。」
実験の開始時に、成績が悪かった生徒の中で、瞑想を行った生徒の69%が実験後に成績が向上した。それに対して、静かに読書を行っていた対照群の生徒で成績が向上したのは33%だった。この結果は、学校生活に瞑想を導入することは、読書に費やす時間を増やすよりも学業成績の向上に効果的であることを示唆している。
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ソース:Research reveals transcendental meditation reduces emotional stress and improves academics