プロの写真家が探求した、瞑想による内側の至福と世界の美しさ【体験談】

米国アイオワ州フェアフィールドに住んでいるプロの写真家メル・ソーベック氏が、超越瞑想と出会い、写真を通して世界の美しさを表現するようになったと記しているブログ記事です。 

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すべてがつまらなくて、何かが欠けている

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18歳になった日、私は父の家を出て、自立への第一歩を踏み出しました。

もちろん、それは自分で自分の生計を立てるという意味もあり、生活費を稼ぐために、24時間営業の大型スーパーで週50~60時間働き始めました。

ほとんどの十代の若者と同じように、私は自分の人生で何をしたらよいかわからず迷っていました。多分大学に行くことで答えが見つかるだろうと思い、地元のコミュニティ・カレッジでいくつかの授業をとり始めました。しかし、当時の大学は高校とさほど変わりませんでした。(実は、私はまだ高校の最終学年を終えていませんでした。)

毎日、予定をめいいっぱい詰め込んで暮らしていましたが、そこから何かにつながるようには思えず、何もかも非現実的に見えました。すべてがつまらなく思えて、何かが欠けていると感じていました。

学校の休憩時間に、他のみんながこっそりタバコを吸っている間、私は廊下で静かに座って、目を閉じて、自分の内側に滑り込みました。私の中の何かが、より深い真実を探し求めていたのです。

たった一晩で、すべてが意味のあるものに

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偶然にも、ある日、超越瞑想(略してTM)と呼ばれる瞑想法の説明会があると聞きました。「これはビートルズがやっていた瞑想法じゃないか!」と気づいて、私の奥深くで明るい光が燃え上がります。そして、数日も経たないうちに瞑想を学び、たった一晩で、すべてが意味のあるものになり始めました。その中で最も素晴らしかったのは、いま目に見えているすべてのものが、前よりもはるかに興味深く、美しく見えたことです。この満ち足りた状態は、いったいどこに隠れていたのだろうか、と思いました。

仕事では休憩時間に必ず瞑想していました。そのために人目につかない場所を見つけましたが、それはお店の倉庫の奥深く、6メートルもある巨大なティッシュボックスの山の下でした。

ある日、上司が在庫を数えながら箱の山の上を歩いていたら、この巨大な山の下に私がいるのを見つけました。彼は驚いて、もう少しで心臓発作を起こしそうになりました。彼は私がそこから落ちて死んだと思ったのです! その日からは、他の場所で瞑想するようにと上司から言われました。

人生が急速に変化

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この時期、私は隣のデパートにもよく行っていて、自然にカメラ売り場に惹かれていきました。

そこにはヤシカのレンジ・ファインダーカメラがあり、それが私の目を引いたのです。何度もカメラ売り場に足を運び、眺めていましたが、ついには貯金を貯めて、それを買いました。瞑想と写真との間で、私の人生の経験全体が急速に変化していったのです。

子供の頃、私はとても恥ずかしがり屋でした。見知らぬ人や大きなグループと接したり、友達でさえ話をするのが苦手でした。しかし、瞑想とカメラを手にしたことで、少し冒険心が出てきました。レンズを通して世界がいかに見えるのか知りたくなったのです。

写真で何かを生み出せる

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ある晴れた日、カメラを持って長距離ドライブをしているとき、ふと気づいたら浜辺の近くを走っていました。

車の中で瞑想した後、浜辺に行って写真を撮りました。美しい眺め、流木、潮だまりなど、面白いと思ったものは何でも撮っていました。そのとき、荷造りをして出発の準備をしているカップルを見かけます。その若い女性には力強さがあり、魅力的で、惹きつけられました。そして急に、彼女は素晴らしい被写体になると思ったのです。

私は何も考えずに近づいていき、彼女の写真を撮ってもいいかと尋ねました。ボーイフレンドはちょっと変な顔をしましたが、若い女性は私が親切にお願いしたことを喜んで、写真を撮ることに同意してくれました。ボーイフレンドは私よりもはるかに大きな男だったので、私の大胆さに彼は驚いていましたが、私自身も自分の行動に驚きました。それから、浜辺の草むらの側で、彼女のボーイフレンドが注意深く見守る中、私は何枚か写真を撮りました。

そして、フィルムの現像所から写真が戻ってきたので、一緒に仕事をしている仲間に見せたら、みんなが素晴らしいと言ってくれました。この小さな励ましが、私を後押しして、写真で何かを生み出せるんじゃないかという思いが芽生えたのです。

ありふれた日常を超越し

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瞑想することで、私はありふれた日常を超越し、自分の内側にある至福を見つけることができました。そして写真を撮ることで、周りの世界の驚くような美しさを探求してきました。

それは小さな町に住んでいた10代の頃には、思いもつかなかったことです。私はこれまで、ホワイトハウスで著名人に囲まれた大統領の写真や、トップモデルの写真を撮ってきました。世界中を旅して、砂漠で遊牧民と一緒にチャイを飲んだり、古代の寺院の階段を登って夜明け前の最初の光を浴びたりしました。ジョージ・ハリスンが最後に行ったコンサートの写真家に選ばれたり、悟りを開いた人の足元に座って、創造が起こる仕組みについて聞いたこともあります。私の人生でそんな日がくるとは、想像もできませんでした。

そのために必要だったのは、ただ自分の内側に深く潜っていって、宇宙の邪魔をしないようにすることだけでした。

インドのリシケシ:超越瞑想の創始者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーがインドで初めて設置したアシュラムで瞑想するメル・ソーベック氏。今ではビートルズのファンが訪れる観光名所になっている。

ミャンマーのベガンへの旅:「大きな寺院の屋上から見た日の出の最初の光は、自然の驚くべき創造的な脈動で満ちていました!」

メル・ソーベック氏のインスピレーションに満ちた写真は、彼のオンラインギャラリーで見ることができます。

ソース:Photographer Mel Sauerbeck: A seed is planted