瞑想は、内側の会話を静める

米国アリゾナ州に住むマーク・ヘス(写真左)さんは、元不動産業者で数多くの公共サービスに関わってきました。コロラド州の政治的な再分割を行うプロジェクトの事務局長を務めたり、公共・民間部門のさまざまな組織の調整役を務めています。そんな彼が、瞑想によって問題を解決するための創造性が得られると述べています。そんな彼の体験談をご紹介しましょう。

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瞑想は、内側の会話を静める

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超越瞑想(略してTM)の実践は、1日2回、「内側の会話を静める」機会を与えてくれます。私たちは常に様々な情報にさらされ、周囲の状況に翻弄されています。それはまるで体と脳が常に攻撃を受けているようなものです。その結果、私たちの内側は大きく揺れ動きます。

瞑想によって、そうした内側の動揺が静まることで、脳波が落ち着いて別のチャンネルに切り変わり、新しい情報、新しい芸術的な表現、問題の解決策が現れてくるのです。

瞑想によって意識の根底に触れると、別のレベルの自分が現れてきて、リフレッシュした自分で、次の会話の準備ができます

私の二つの側面、ビジネスマンと芸術家

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こうした体験が、私の内側と外側の会話の両方にとって重要なものになりました。

私の人格には、ビジネスマンと芸術家という二面性があります。若い頃は、両者の間で葛藤がありました。ビジネスマンとしての資質は、経済的な側面にとって不可欠であり、分析的で組織的な視野を与えてくれます。

また一方で、私の芸術的な資質は、時々、何かを表現したいという強い欲求となって現れ、ビジネスから離れる機会を与えてくれました。

1980年頃でしたが、瞑想中に、私の人格の両面を同時に活用しようという考えが浮かび、それが唯一の合理的な方法となりました。その時から、私は自分の事業計画を絵を描くためのキャンバスと見なし、芸術作品を生み出すような感覚で事業に取り組んでいます。

より魅力的な音色(波動)を放つ

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若い人たちと話すときには、自分の内側の個別の音色(波動)を成長させることが重要だと感じています。それは、私たちの意識が振動する音、私たちが放射するエネルギーのことです。

TMを規則的に実践することで、私たちはより魅力的な音色(波動)を放ち、それが周りの人々と共鳴しあいます。それが近づきやすい、親しみやすい自然な雰囲気を生み出すのです。それによって、やりたいと思ったことを、より早く達成できるようになりました。

人生において困難な状況に直面することは誰にでもありますが、その状況にいかに反応するかで違いが出てきます。私たち自身の音色が違いを生み出すのです。こうした点で、TMを毎日の日課にすることが大きな助けになっています。

また、静かな心をもつと、他の創造的な経路への扉が開かれ、解決できないと思われる問題であっても解決できるようになります。こうしたことが、長年にわたって何度も起こりました。瞑想から出てくると、自分の世界観に新たな視野が広がります。つまり、TMの実践のお陰で、自分の枠を超えていくことができるのです。

ソース:A Wellspring of Problem-Solving Creativity