1960年代にビートルズと並んで、世界的なヒット曲を出してきたバンド「ザ・ビーチボーイズ」。昨年はバンド結成60年を迎えたが、今でもマイク・ラブ(81歳)を中心に、年間150回ものコンサートを続けている。
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彼はオリジナル・メンバーが酒や麻薬に溺れていくのを目の当たりにしながら、自分は瞑想によって救われたと語っていた。以下は「デイリー・メール」に掲載された記事の抄訳。
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酒と麻薬か、それとも瞑想か
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彼らは最初、音楽が大好きな従兄弟同士だった。そして彼らは、世界で最も知られる伝説的なバンドとなる。しかし、その後、彼らの人生は大きく異なる方向へと向かっていった。
1960年代、ビーチボーイズが、ビートルズと世界一を競っていた頃、バンドリーダーのブライアンは、名声の重圧から逃れるために麻薬や酒を選び、リードボーカルのマイクは、ビートルズに影響されて瞑想を選ぶことになる。
1968年にインドを訪れたマイクとビートルズは、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのもとで超越瞑想を学んだ。
マイクは、ジョージ・ハリスンと特に親しかった。ジョージ・ハリスンは、マイクと同様、1日2回、20分を費やして静かに瞑想することで、大きなインスピレーションを受けていたという。
酒や麻薬がバンドのメンバーたちを蝕んでいく中で、瞑想が自分の人生を救ってくれたとマイクは語った。
「瞑想によって本当に救われたんだ。リラックスする方法はいろいろあるけど、酒やマリファナ、他の麻薬はどれも副作用がある。私の周りには、酒や麻薬にはまって抜け出せなくなった人たちがたくさんいた。でも、そんなものに手を出さなくても、超越瞑想を学べばすぐにリラックスして、よりよいものを選択できるようになるんだ」。
「自分の従兄弟たちが、酒や麻薬で自滅していくのを目の当たりにしたときは心が痛んだよ。酒や麻薬に溺れたのはブライアンだけじゃない。彼の弟のデニスも、1983年に薬物の過剰摂取で溺死したんだ」。
ブライアンの一番下の弟カールも、1998年に肺がんのため51歳で亡くなった。今ではマイクとブライアンだけが、血のつながりのあるオリジナル・メンバーである。
「彼らと一緒にステージに立てないのは寂しい」とマイクは認めている。「ブライアンと最後に共演したのは、2012年の50周年記念ツアーだった。」
「でもブライアンとは2018年に会ったんだ。彼は『マイク、君を愛しているよ。君のロックンロールが大好きだ』と言ってくれた。また彼と一緒にステージに立つことができたら素晴らしいだろうな」。
バンド結成から60年、今でもマイクは声の調子が良く、世界中を回って精力的にコンサートを続けている。
「私の励みとなっているのはトニー・ベネット。彼は90歳を過ぎても素晴らしい歌声を聞かせてくれる。もし、私たちが健康で、人々が私たちの演奏を聴きたいと思ってくれるなら、引退する必要はない」。
「いつかはみんな、空の向こうにある大きな老人ホームに行くことになるだろうけど、それまでの間、私はまだ自分の仕事をして、楽しい時間を過ごしたいんだ」。
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