私が超越瞑想を学んだ理由と、今も続いている理由

ミュージシャン、音楽プロディーサーのブレーク・イアンが超越瞑想の体験についてブログで語っている。彼は、人生の大部分を激しい不安やパニック発作で苦しんできた。それが今ではほとんど不安を感じることなく生活しているそうだ。以下は彼のブログからの引用。

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2011年4月30日、私は超越瞑想を学んだ。その日から現在まで、私は人生で最も実り豊かな三年間を過ごしてきた。その間に私はニューヨーク・シティに移転し、構想していたITビジネスを起業して成功させた。

この瞑想がもたらした生活の質の変化は多岐にわたるので、そのすべてを挙げるのは、ましてやそれらをうまく説明するのは難しいことだ。まず最初に言いたいのは、これまでの人生の大部分を激しい不安やパニック発作で苦しんできた私が、今ではほとんど不安を感じることなく生活しており、そのような大きな変化をもたらした中心的要因の一つがTM(超越瞑想)であった、ということだ。

私の習慣も食事を始めとして全般的に変化した。この瞑想を一日二回実践するようになってから間もなく、私は肉と乳製品を食べるのをやめ、健康全般に気を配るようになった。アルコールとマリファナもすっかり断った。約二十年間毎日のように摂ってきたこれらの物質への欲求はまったくなくなり、今ではTMがそれらと同じか、それよりもっと深いリラックスを私に与えてくれている。プロのシンガーソングライターであり起業家である私は、創造的なインスピレーションをそれまではこれらの物質に頼ってきた。

現在の私は、物質に頼っていたときと同じ創造的な境地に至ることができるだけでなく、その境地に至るプロセスをより明確に理解できるようになっている。なにより素晴らしいのは、このインスピレーションはもはや二日酔い、熱意の欠乏、貧困な食習慣、その他の堕落的な副作用を伴わないことだ。それどころか、TMは、思いついたアイデアを実現するべく勤勉に、真っ直ぐに、効果的に取り組むための活力を私に与えてくれる。

最初にこの瞑想法に興味を引かれた理由は、それを実践して成功を収めた人々の名前がたくさん載っているリストを見つけたからだ。その中の何人かはTMを何十年も実践している。こんなにもたくさんの各業界の大物たち──私の個人的なヒーローやお気に入りのアーティストもいる──が皆、この同じ瞑想法を日々実践しているとは、信じがたいことだった。だが、これが偶然の一致であるとは思えなかった。

では、まずはじめに、TMを実践するヨーダ……

本当の話だが、スター・ウォーズの生みの親であるジョージ・ルーカスは長年にわたりTMを実践しており、ルーカスはマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのイメージに基づいてジェダイ・マスターというキャラクターを創り出したと言われている。マハリシは1958年にヒマラヤから出て、待ち望まれていた古代の瞑想法を現代の西洋世界にもたらした人物である。私にTMを指導してくれたハリー・マルティニアンは、1968年にニューヨーク・シティでマハリシからTMを学んだ。

リバプール出身のあのバンドも、マハリシの教えを受けてTMを実践した。事実、ポールリンゴは現在でもデヴィッド・リンチ財団と共に世界中を巡って、TMに対する人々の関心を高め、子供たちや退役軍人にTMを教えるための資金集めに協力している。

デヴィッド・リンチは財団を運営する傍ら、『大きな魚をつかまえよう:リンチ流アートライフ・瞑想レッスン』(邦訳の題名)という素晴らしい本を上梓した。この本を強くお勧めしたい!

TMを実践している映画監督は他にもたくさんいる。たとえばクリント・イーストウッドマーティン・スコセッシは何十年も瞑想を続けているらしい。

TMは最も愉快な人々がさらに愉快になるのを手伝っているようだ。ラッセル・ブランドは、コメディアンとしての仕事の上でも、そして依存症から回復したときにも、この瞑想がこの上なく助けになったことを詳しく語っている。それについてはこの素晴らしい動画を視聴してほしい。

とても愉快なコメディアン、ジェリー・サインフェルドハワード・スターンは、どちらも十代後半からTMを毎日実践しており、そのことをきわめてはっきりと公言している。この二人のコメディアンはその分野で並ぶ者がないと言われることが多いが、二人に共通しているのは、一日二回二十分間座って目を閉じ、TMがもたらす枠のない意識とのつながりを体験していることだ。二人は私と同じロングアイランド出身でもある。

私は最近、もう一人のアイドル的なコメディアンでありサインフェルドの親友であるコリン・クインと会話をする機会があった。そのときには、私たちが同じ時期にTMを始めたことや、ここ数年間で素晴らしい効果を体験したことについて話し合った。

私はTawkersでノーマン・ローゼンタール博士にインタビューする光栄に浴した。彼は、季節性情動障害を発見し、その治療法である光療法を開発した医師だ。

ご自身もTMを実践している「ノーマン博士」は、著書『トランセンデンス』(邦訳タイトルは『超越瞑想 癒しと変容』)の中で、私が先ほど述べた影響力のある人々の何人かにインタビューし、特に、超越瞑想で人生が変わった経験を語ってもらっている。

「私には時間がない」とか「瞑想を試してみたがまったく効果がなかった」と人々が言うのを聞くとき、私が彼らにぜひとも理解してほしいと思うのは、この瞑想法は容易に長続きできるということだ。私は他にもたくさんのリラクセーション法や瞑想法を試したことがあるが、結局はあきらめてしまった。

しかしTMは、私たちの心がまさに欲しているものなのだ。数千年間伝えられてきた正しいやり方を学べば、誰でもTMから効果を得ることができる(薬物療法を受けても改善がなく、リラックスもできないPTSDの症状に悩む退役軍人でさえも、TMによって症状が緩和している)。

毎日瞑想することは面倒な作業ではなく、当たり前に行う習慣である。もし私が瞑想しなかったら、シャワーを浴びなかったり、歯を磨かなかったときと同じような気分になるだろう。時間について言えば、一日二回二十分ずつ瞑想のために費やせば、能率や集中力が高まり、最高の状態で働けるようになるので、かえって時間を得していることにはっきりと気づくことになる。

この瞑想法との出会いに導いてくれた私の指導教師に、そして瞑想そのものに、とても感謝している。

原文:Blake Ian