ロサンゼルスに住むメキシコの先住民、アステカ族の子供たちは、暴力犯罪の多い地域で暮らしている。
生徒たちの安全、そして民族の伝統文化を守るために設立された「ミラス・コミュニティー・スクール」では、2011年に超越瞑想プログラムを導入。その結果、学校は劇的に改善された。校内に平和的な雰囲気が生まれ、生徒たちの学習意欲が増し、大学の進学率が高まった。そうした生徒たちの変化を伝えた短編ドキュメンタリーの内容を紹介しよう。
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アステカ族の伝統文化を守る教育
アメリカのロサンゼルスにある「セミラス・コミュニティー・スクール」は、通常の教育課程と、アステカ族の文化的遺産の学習を組み合わせた学校だ。この学校を設立したマルコス・アギラール校長は、「アメリカの一般の学校は、先住民族の言語に対応しておらず、自分の伝統文化を守りたいという先住民族の要望に対応していない」と語る。
この学校に子供を通わせている親たちは、「私たちの子供は、移民の子として、見下されたり、理解されていないと感じる環境で育っています。移民に対する批判は日常茶飯事です。自分が何者なのか分からなくなると、喪失感に襲われます。」と話していた。
「この学校は、子供たちに安全な場所を提供し、次の世代に、自分の祖父母が誰だったのかを教えるために設立された」とマルコス・アギラール校長は話している。
瞑想は生徒が自らを癒やし自立性を促す
2011年に「セミラス・コミュニティー・スクール」は、生徒の学習意欲を高めるために、超越瞑想を取り入れた。瞑想は学校内に平和な雰囲気を生み出し、「生徒が自分で自分を癒すという自律性を生み出した」とアギラール校長は話している。
生徒もそれに気づいていて、「瞑想すると、心が落ち着いて、すべてがうまくいく、きっと解決策が見つかると思える」と男生徒の一人は語っていた。
瞑想によって、平和に満ちた雰囲気が生み出されると同時に、大学に進学する生徒も増えていった。
ある女生徒は、瞑想するとエネルギーが増すことに気づいた。彼女は、もっと学びたいと思うようになり、「私にもできる。4年制大学に進学して、自分の地域社会を助けることができる」と思えるようになったと語っている。
「瞑想することで、子供たちは、自分も大学に進学できるという希望を持つようになった」と教育担当ディレクターのミニー・ファーガソン氏は話していた。
以下は、同学校の短編ドキュメンタリー。