トラウマ性のストレスや有害なストレスを予防あるいは取り除いて治すことのできる特効薬はありません。 しかし、TMの実践にはストレスと不安感の軽減を含め、認知機能の向上や心臓血管系の症状の改善など広範囲な分野で健康への恩恵が確認されています。 Journal of Clinical Psychology
うつの改善(幸福ホルモンの増加)
ある研究結果では、TMの実践中にセロトニンの産生量が増えることが確認されました。さらに規則的な実践を続けていくと、1日を通じてセロトニンの産生量が増えるということも明らかになりました。 多くの患者が、TMの実践を続けることでうつ病の症状が著しく改善したと報告しています。 BUJATTI, M., and RIEDERER, P. Serotonin, noradrenaline, dopamine metabolites in Transcendental Meditation technique. Journal of Neural Transmission 39: 257–267,1976
不眠症の改善
不眠症患者のグループがTMを始めた結果、眠りに就くまでの時間が大幅に短縮されました。TMは、簡単に学ぶことができ、その効果は即効性があり持続的な副作用のない不眠症セラピーである、と報告されています。 Scientific Research on TM, Collected Papers vol 1: 41 pp. 296-298
PTSDへの効果
PTSDの治療においては、PTSDを発症したベトナム帰還兵がTMを実践した結果、3か月後に感情の麻痺、不安感、およびPTSDの症状が全て一様に軽減しました。 Journal of Counseling and Development 64: 212-215, 1985
若返りの効果(アンチエイジング)
血圧、近点視力、聴覚閾値から推定される生物学的年齢と実際の年齢を比較した結果、TMを5年以上実習している長期間の瞑想実践者のグループは、実際の年齢よりも生理学的に12歳若いことが確認されました。短期間の瞑想実践者の場合も、生理学的に5歳若いという結果が出ています。 International Journal of Neuroscience 16: 53‒58, 1982