始まりは、心に繰り返し訪れた小さな想い。
伝統の清流は山を下って大海に。そして全ての人に。
ヒマラヤに棲むマハリシに語りかけるようにやってきた1つの想い。それはインドのはるか南の街に向かうという考えでした。
理由はわからず、ただ行って帰ってこようと旅立った先には、ヒマラヤの祝福と叡智を求めるたくさんの人たちとの出会いが。
知識の流れは、人々の命を次々と潤すかのようにそのまま国境を超え、大きな海に。絶えることのない波音は今も広く響き渡っています。
RADIANCE
マハリシの知識の根幹ともなる「意識」の詳細解説。これまで「無の境地」や「空(くう)」といったことばで言及されてきたものを、マハリシは「純粋意識」ということばで説明します。それは、純粋な意識以外何もない永遠の場であり、全ての源。瞑想で至るその場は、物理学でいう統一場と機能、役割において同一のものであると言います。マハリシの解説は物理学用語で語られることも多く、現代に多くのひらめきを与えました。スーパー・ラディアンス、超放射。純粋な知性は、全ての人を源でつなぐ強い輝きを放っています。
ホーリー・リバー
精神復活運動と高次意識
インドの精神文化には、師から弟子への叡智の伝承を川の流れに例える美しい描写があります。弟子たちは上流の師を仰ぎ感謝を絶やさない。マハリシも師であったグル・デヴと常に共に歩み、その教えを伝えてきました。インド各地で出会った人たちに応えて、失われた精神を取り戻せるようにと始まったマハリシの精神復活運動。人は、本来神にも届く非常に高い意識状態を実現できるという古来の叡智は、日々に疲れ、精神的な目的を見失っていた多くの人々の心に、生きる希望の火を灯すこととなりました。
ヒマラヤからの祝福
静寂が愛に変わるとき
数十年後のアフリカの地。マハリシが降り立った空港には、大勢の人たちが詰めかけていました。けれども、そこにあったのは人々のざわめく声ではなく、マハリシから伝わってくる深い静寂。居合わせた誰もがそれを感じ取った瞬間、その感覚が大きな愛に変わっていくのを体験します。ヒマラヤを降りて以来ずっと変わらず、マハリシの愛が70億全ての人々に向かっていたことを理解した多くの人たちは、同じ静寂を共有しながらその純粋な意思を受け継ぎ、その後も世界に光を増やすための活動を続けています。