ライフ

アフリカの孤児たちの厳しい現実に、瞑想が希望をもたらした。

アフリカのウガンダにはエイズによって両親や家族を失った子供たちを収容する孤児院がある。エイズはまた子供たちの体にも潜んでいる可能性があり、誰もそこから逃れることはできない。その状況下で孤児たちの支援活動を行っている米国人夫婦が光を灯し始めた。以下は、そのご夫妻の体験談である。

◆ ◆ ◆

この物語は、悲惨な状況の中で始まった。

最初に私たちが感じたのは絶望感だった。ウガンダの孤児院を運営する人達に招かれて、妻と私と他の支援者たちは、納屋のような劇場に集まっていた。

劇場の裏手や、その周りには、いたるところに子供たちがいた。彼らには子供らしいエネルギーが見られなかった。彼らはそこにいなければならなかったので、そこにいただけだった。喜んでそこにいたわけではないが、同時に彼らはそこから離れたいと望んでいるわけでもなかった。どこにも行くところがなく、期待も喜びもないようだった。

このグループには、若い成人の文化舞踊団が含まれていた。彼らは伝統的な踊りを披露し、伝統的な楽器を演奏した。それは面白かったし、別の状況であれば、私たちはもっと夢中になっていたかもしれない。しかし、子供たちの存在は非常に重いものだった。

エイズに関する踊りと寸劇

次に、子供たち自身が舞台に現れ、よく練習した歌や踊り、寸劇などを披露してくれた。そのすべてがエイズに関するもので、エイズによって家族を失った孤児たちの厳しい現実を表現していた。この病気は子供たちの体にも潜んでいる可能性があり、誰もそこから逃れることはできない。

この行事は、私がアメリカの裕福な学校で親として経験してきたこととはかけ離れた悲痛なものだった。アメリカの学校では、子供たちが成し遂げたすべての達成を家族全員で喜んだり、祝ったりしていたものだ。

そのときのウガンダの重苦しい祝賀会の中で、唯一の希望は、私たちは、その暗闇に光を提供できるということだった。子供たちやすべての人に本当の喜びをもたらすことができる、ということを私たちは知っていた。唯一の問題は、どうしたら大人たちに、それを取り入れるように説得するかということだけだった。

5年後、喜びと自由奔放な踊り

5年後、ウガンダで行われた祝賀会に、私たちは再び主賓として招かれた。今回は、子供たちは喜びに溢れ、自由奔放に歌ったり踊ったりしていた。その歌や踊りは、のびのびとしていて、心に響くものだったので、今回はプロの舞踊団の踊りがなくても、私たちの気持ちを盛り上げてくれた。祝賀会の主催者は、この5年間で子供たちや環境全体に起こった進歩について語り、彼らが幸福であることを伝えていた。

その孤児院は学校を始めたのだった。かろうじて雨を防ぐだけの金属製の屋根と壁があるだけの質素な小屋だったが、そこは穏やかで幸せな場所だった。子供たちは遊んだり、食事の列に並ぶときも喧嘩をすることはなかった。ウガンダの田舎の小学校には珍しく、子供たちは全員試験に合格し、中学校に進学していた。

何が起こったのか? 

こうした出来事は、これまでに何千回も世界中の様々な学校やコミュニティで起こってきたことだ。それらの地域で、いったい何が行われたのか? まず最初に大人たち、次に子供たちが、超越瞑想を始めたのだ。彼らは今、1日2回、心を静めるシンプルな瞑想法を実践している。それによって、一人ひとりがより穏やかでバランスの取れた生活を送り始めたのだ。

10歳以下の子供たちは、歩く瞑想を楽しんでいる。彼らは1日2回、校庭の周りを一列に並んで静かに歩く。学校がとても静かになったので、近所の人たちは学校が閉鎖されたか、それとも引っ越したのかと疑いをもつほどだった。

本来の創造性と喜びに目覚める

人々の生活からストレスや緊張が取り除かれるにつれて、そのコミュニティー全体が問題を乗り越えて、もっともっと人生を楽しむようになっていく。誰もが本来持っている創造性を発揮して、より成長し、健康になり、進歩するようになるのだ。

エイズは今なお、多くの子供たちや社会全体の課題であり、まだまだ健康や豊かさの面で問題を抱えている人たちも多い。しかし、人々の心の中に、そしてコミュニティ全体の中に、より肯定性が増し、ストレスや恐怖が少なくなっている今、その問題はそれほど大きな重荷ではなくなってきた。

その組織は今、生き延びることよりも、経済的に自立することを考え始めている。現在では自分たちが食べる食物は自分たちで栽培しようとしているが、それでも毎月の支援は必要だ。食費に加えて、教師の給料や小学校の校舎の補修費、またトップの成績を収めている中学生や高校生のために学費が必要とされている。

幼少期には困難な状況にあった孤児院の子供たちも、今ではより明るい未来を思い描けるようになってきた。彼らはもっともっと自信を得て、物おじしなくなっている。瞑想を通して、彼らは本当の自分を知り、啓発へと向かって成長しているのだ。

支援先:Primary SchoolSecondary School
ソース:Growing up enlightened in a Uganda orphanage

アメリカ先住民の衰退と復活〜学校で瞑想がブームアメリカ先住民の若者とアメリカ先住民族教育は非常事態にある。それが2014年12月に発表された白書の特別報告の結論であった。...
瞑想でストレスを減らし、成績を上げたワシントンD.C.の学校米国では、瞑想を授業の一環として採用している学校が増えている。なかでもワシントンD.C.にある理想アカデミーは、その先駆けだ。ハフィント...
生徒のストレスが減り、瞑想が学校を落ち着かせる手のつけようのない学校が、今では静けさを楽しむようになっている。現場の教師にとって、これは奇跡的なことだ。生徒たちに何があったのか?...