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瞑想に懐疑的な私が瞑想したらどうなるか?超越瞑想をやってみた30日間

コメディアンであり、ドラマーでもあるジョシュ・ハーモンが、パンデミックの最中に超越瞑想を学び、その体験を記した記事が米NBCトゥデイ・ショーのサイトに掲載された。以下はその記事の抄訳。

◇ ◇ ◇

最近まで、私は瞑想しないと決めていた。しかし最終的に私の心を変えたものが何だったのかをここに記してみたい。もし私のような人間が瞑想を楽しむことができるなら、誰でも瞑想することができるに違いない。──ジョシュ・ハーモン

私の友人の多くにとって、昨年1年間、家で過ごしたことは、楽しい新たな娯楽の発見につながった。パン作り、編み物、読書……、友達の一人は本まで書いたやつもいた。

それに対して、私は自分にストレスを与える方法を新たに見つけただけだった。パンデミックが始まってから数カ月間で、自分でも気づかないうちに悪い習慣をいくつも身につけていた。常にニュースを読んで、反射的にソーシャルメディアをチェックし、なぜパンデミックが起こったのかを考えて、心臓の鼓動を速めていた。なぜ私は、かっこいい新しい趣味を見つけることができなかったのか。

何よりも集中力が続かなかったからだ。3月に購入した小説を読むために、何度もソファに座って準備をした。クッションの位置はちょうどよく、家の中は静かで落ち着いていて、表紙を開ければ、文学の翼に乗って遠く離れた土地へと飛んでいく準備ができていた。しかし、すぐに眠りに落ちたり、携帯電話をチェックしたりして、何カ月たっても、しおりは表紙のページに挟まったまま。さらに、顎関節症と呼ばれるストレスに起因する顎の病気まで発症してしまったのだ。

眠れない夜が続いた後、友達(最近、彫刻を学んだ憎たらしいやつ)から瞑想を試してみるように勧められた。そこで、人気の瞑想アプリをダウンロードしたり、YouTubeでガイド付き瞑想を探してみたりしたが、どれも真剣に行う気になれなかった。リラックスできないということが、私にとって新たなストレスとなったので、瞑想は自分には合わないと決めこんだ。

その数週間後、ビートルズと彼らの伝説的なインド旅行に関するドキュメンタリーを見た。1968年に、彼らはリシケシというインド北部の小さな町を訪れ、超越瞑想という、私がそれまで知らなかった瞑想法を学んでいた。

インタビューの中で、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴは、瞑想の体験を「内面の完全な平和」「無限の創造性」「生命の高み」を感じることだと表現していた。これは、私の寝汗と歯ぎしりよりもいくらか魅力的に聞こえた。そこで私は翌朝、超越瞑想のコースに申し込んだのだ。

超越瞑想とは何か?

超越瞑想(略してTM)とは、心を静めるシンプルで簡単な瞑想法である。一日二回、目を閉じて、楽に椅子に座って、20分間の瞑想を行うものだ。

TMの教師であり、デヴィッド・リンチ財団の理事長でもあるボブ・ロス氏は、次のような例えを使っている。海の真ん中で小さなボートに乗っていると想像してみてほしい。20メートルもの波が激しくぶつかり合い、ボートを揺らしている。周囲の巨大な波を見て、海全体が激しく揺れ動いていると思うかもしれない。しかし、実際には海は何キロメートルもの深さがあり、海の表面から奥深くへと潜っていくと次第に穏やかになり、海底に至ったときには深い静寂に包まれる。つまり、海全体が激しく動いているわけではなく、表面の波も見かけほど巨大ではないということだ。

この海の表面は、何かを考えているときの活動的な心にあたる。ボブ・ロス氏はこれを「せわしない心」と呼んでいた。「これをしなければならない、あれをしなければならない」「この用事を済ませなければならない」「運動しなければならない」「家に帰らなければならない」「夕食を作らなければならない」などなど。TMは、少しの時間を費やして、こうしたせわしない心の奥深くへと潜っていき、心の根底にある静けさや穏やかさに気づくためのテクニックだ。

瞑想を試すべき理由と、その始め方

マインドフルネスや他の瞑想法とTMとの違いは、TMは自分一人で実践できて、自動的に行える、ということだ。誰かから「こう考えなさい」と誘導されて瞑想するのではなく、その過程は、完全に内面的なものである。

超越瞑想は、心をリラックスさせるために何かを行うのではなく、何もしないことを学ぶようなものだ。実際、TMの教師は、瞑想中に努力してはいけないと強調している。いったん正しい領域に入りこめば、瞑想の過程は自動的に起こるというのだ。

興味を持って申し込みはしたものの、私は、そのシンプルさには懐疑的だった。「何もしないのですか? それなら、瞑想中、私はどうしたらいいのですか?」と瞑想の先生に尋ねたら、「その通り、ほとんど何もしなくていい」と答えていた。

それを聞いて、私には向いていないのではないかと再び心配になった。それでも、ビートルズに加えて、超越瞑想は多くの信頼できる著名人が実践しているという事実が心の支えとなっていた。オプラ・ウィンフリーヒュー・ジャックマントム・ハンクスケイティ・ペリージェリー・サインフェルドは、TMを自分の成功の重要な要因であると語っている。サインフェルドは、1972年以来、TMを行わなかった日はないとインタビューで答えていた。おそらく彼が「何もないショー」を作ったのは、偶然ではないだろう。TMがオプラにとってよいものなら、そこには何かがあるに違いないと思ったのだ。

そうした成功した人々と同じ体験を、私ができるかどうか確認するために、自分の体験を文章化することにした。つまり、集中力が増し、創造性が高まり、ストレスがはるかに少なくなったかどうかを記してみたい。

コースの最初の日……

TMは個人的に一人で実践するものだが、資格をもつ教師から学ぶ必要がある。それは、マントラと呼ばれる音を、心の中で用いる瞑想法だ。マントラとは瞑想状態に入るのを助ける音である。海に例えれば、マントラは海の表面で打ち寄せ合っている波の下へと潜っていくための潜水艦のようなものだ。

最初の日は、マンツーマンで指導が行われ、自分に合った個別のマントラを教えてもらった。それは他の人に教えたり、話したりしないことになっている。私は自分だけの小さな秘密を持つことが好きだが、初めて瞑想しようとしたとき、なぜその音が私に与えられたのか疑問に思い、それが気になってしまった。

瞑想を始めると、ハリー・ポッターの映画の中で、ハリーが杖を受け取るシーンを思い出した。そして、ダニエル・ラドクリフが最初の映画の中でどれだけ若く見えるか、子役の演技がいかに難しいか、さらに、子供向けのテレビについても考え始めた。「ブルーの手掛かり」はまだやっているのか、それとももう終わったのか、セサミストリートはパンデミックの間も撮影されているのか。私はなぜこんなことを考えているのか、なぜお腹が空いているのか、ちょうど昼食を食べたばかりなのに、私はもっと運動する必要がある…などと考えていた。つまり、瞑想中に意識を超越する体験なんて全くなかったのだ。

その後の数日間……

TMのコースは4日間続く。最初の日は、社会的な距離を保った状態で先生から直接指導を受けたが、それ以降は、ビデオ会議システムを通して先生と会い、瞑想のチェックを受けた。最初は、何もしない方法を学ぶのに、4日間も講義を受けるのは、時間のかけすぎではないかと思ったものだ。しかし、瞑想をサボらないように、誰かが見ていてくれるのはありがたいことだった。

瞑想を3~4回行うにつれて、自分が驚くほど疲れていることに気づいた。これまで経験したこともないような疲れを感じたのだ。日中に居眠りをし、食事中もほとんど目を開けていられないほどだった。

私は、その理由を知りたくなった。なぜなら、瞑想を始めたのは、ひどい決断だったという話を聞いたことがなかったからだ。私はzoomを通して、瞑想の先生に丁寧に(実際はそうでなかったかもしれないが)聞いてみた。「あなたは私に何をしたのですか? 瞑想で私の生活は台無しです。」

彼は冷静に答えた。超越瞑想では「体が必要としているものを与える」ということだった。一般的な傾向として、TMを学んだばかりの頃は疲労感を感じることがあるらしい。瞑想によって疲れたのではなく、自分がいかに疲れているかを心と体が意識するようになったからだと説明された。確かに、私は長年にわたって学校、仕事、パンデミックなどを通して、ストレスをため込んでいたのかもしれない。しかし、実際にそれを感じることは一瞬たりともなかった。こんな風に物の見方を変えたことで、私の心は納得し、次の瞑想(昼寝?)が楽しみになった。

二週目……

瞑想がもたらす肯定的な変化に気づき始めたのは、二週目に入ってからだった。

毎回の瞑想のチェッキングの後、先生は私にこう尋ねた。「楽に簡単にできていますか?」。彼は、私がマントラを正しく用いているかどうか、無理やり脳をリラックスさせようとせずに、自動的に脳が落ち着くようにしているかどうかを知りたがっていた。

皮肉なことに、「楽に簡単に行うこと」が私にとって最も難しい点だった。しかし、毎日瞑想するにつれて、手放す感覚に慣れてきた。無理に瞑想しようとしたり、リラックスしようとするのではなく、ただ自分の考えと共にいて、波立つ心の下へとそっと潜っていくことに慣れてきたのだ。

最初の数日間に感じていた疲労感は消えて、急にエネルギーが湧いてきたので、本格的に小説を読み始めた。気がつけば、ニュースを衝動的にチェックすることも少なくなっていた。SNSをチェックしたいという衝動はまだある。しかし、これまでは無意識にスマホのアプリを開いていたのに、今ではスマホを見る直前に自分が何をしようとしてるかに気づいて、そのアプリを開くかどうか自分で決定できるようになったのだ。

…1カ月間の瞑想

1カ月間、毎日TMを実践した後、私はまだ禅を完全に習得したわけでもないし、現代の『ホワイトアルバム』を作曲してもいない。しかし、ストレスがずいぶん少なくなったことに気づいた。大まかに言えば、日に日に体が少しずつ軽くなっていくのを感じている。

実をいうと、最初の一カ月間は毎日瞑想していたのだが、その後は、瞑想できない日が数日かあった。ときには日中に、20分の瞑想の時間を2回とることが難しいことがある。しかし、最初は瞑想をいやがっていたのに、今では瞑想が楽しみになってきた。いつでも機会さえあれば瞑想しているし、毎日の日課にしようと心がけている。

コース料金は高価だが、一度TMのコースに参加すると、無料のイベント、グループ瞑想、TM教師のチェッキングを一生涯にわたって受けることができる。申し込みも簡単で、世界各地にTMのセンターがあるそうだ。

私のように、これまでストレスや不安をため込んできた人は瞑想するとよいと思う。私は瞑想の達人ではないし、瞑想がなぜそれほど役に立つのか正確に知っているわけではない。しかし、何もしないことを好む人たちは、何か大切なことに気づいていることは確かだ。

ソース:How I went from a meditation skeptic to a true believer after 30 days

ボブ・ロス氏による超越瞑想の解説

「トゥナイトショーで、スタンドアップ・コメディに合わせてドラムを叩いたら、司会者ジミー・ファロンから、一緒にツアーをしようと誘われた。」ジョシュ・ハーモン

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