第6回「国際ヨガの日」モディ首相と駐日インド大使への祝辞 [2020.6.21]

インド大使館の要請に基づき「国際ヨガの日」協力団体の一般社団法人マハリシ総合教育研究所 (代表理事:鈴木 志津夫)は、本年インド政府主催第6回「国際ヨガの日」に際し、モディ首相並びに駐日インド大使宛にビデオメッセージを届けました。

第1回「国際ヨガの日」にインドの祭典にて瞑想するナレンドラ・モディ首相

モディ首相、「国際ヨガの日」を通して、ヨガの正しい理解を啓蒙

「国際ヨガの日 (6月21日)」(International Day of Yoga)は、2014年12月11日国連総会が全会一致で承認・採択した国際行事です。
毎年6月、ヨガのデモンストレーションを含む「国際ヨガの日」が世界190カ国以上で開催されています。「本来ヨガとは、単に身体の屈伸・ポーズ等の体操法に留まるものではなく、瞑想※を含む精神と身体の開発・啓発を目的とした総合的体系である」という正しい理解の普及を願う、インドのナレンドラ・モディ首相の発案・指導の元、同行事が開催されています。
※瞑想はラージャヨガ (ヨーガの王道)とよばれ、超越瞑想(TM)などが知られています。

コロナウイルスの影響により、ズーム会議やビデオメッセージを使用

第6回となる本年は、世界的に拡大したコロナウイルスの感染を避けるため、大規模集会ではなく、ビデオメッセージ等による祝辞が、インド政府やインド大使館に送られました。インド大使館の依頼によりマハリシ総合教育研究所は、同政府と大使館に祝辞のビデオメッセージを送りました。以下が全文です。

「国際ヨガの日」の祝辞 

栄誉あるインド内閣総理大臣ナレンドラ・モディ閣下、栄誉あるアユシュ省シュリパッド・ナイク大臣閣下、栄誉ある駐日インド大使サンジェイ・クマール・ヴァルマ閣下、インド公使殿、参事官殿、書記官殿、大使館のリーダーの皆様、日本政府のリーダーの皆様、尊敬すべきヨーガ団体の皆様、ヨーガとインドを愛する日本の皆様、全世界に向けた、偉大なる国インドの第6回「国際ヨガの日」の開催に際しまして、感謝と敬意を込めて、心からお慶び申し挙げます。このように祝辞を述べさせて頂くことは、光栄なことであります。モディ首相が国連総会一般演説の中で述べられたように、ヨーガとは「統一」を意味します。「国際ヨガの日」の美しいロゴマークが示しているように、ヨーガとは「調和と平和のためのもの」です。

ヨーガは、ヨーガアーサナ体操法、プラーナヤーマ呼吸法、デャーン瞑想法など、様々な要素から構成されています。インド政府の一般ヨガ実施要綱には、瞑想が最も重要なヨーガの側面の一つである、と解説されています。
私どもマハリシ総合教育研究所は、これまで50年間、650件以上の科学的研究によりその有効性が検証されている、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーの超越瞑想とTMシディプログラム、さらにアーユルヴェーダをご指導させていただいております。ヨーガは、個人に対しては、心と体の平和や健康をつくります。高次意識、ヨーガの状態、啓発つまり「悟り」の状態、個人の意識と宇宙の意識の統一を実現します。

さらにヨーガの真髄である瞑想のグループ実習により、社会における否定性を減少させることが可能です。約40件の科学研究を通して、人口のルート1%のTMとTMシディのグループ実践による、犯罪率の低下が確認されています。1993年、4,000人がワシントンでグループ実習を行った期間中、犯罪率は23%低下しました。その研究結果は1999年学術誌ソーシャル・インディケーターズ・リサーチに発表されました。また1988年のジャーナル・オブ・コンフリクト・ソルーションに発表された学術論文では、グループ実習によりレバノン内戦での紛争件数が48%減少、戦争による負傷数は68%減少、戦死者数は71%減少したことが検証されています。これらの研究結果を精査し、モザンビーク国軍やエクアドル国軍では、個々の軍人のためにはストレス解消の手段として、地域社会のためには、平和を創造する手段としてTMを中心とするヨーガを導入しました。

従ってインド政府のロゴマークにある「調和と平和のためのヨーガ」と言うとき、それは単なる概念ではありません。それは実質的なものなのです。ヨーガを通して、実質的に世界平和を創造することが可能なのです。これがヨーガの偉大さなのです。これがモディ首相閣下の偉大さなのです。これが、インド、マハーバーラタの偉大さなのです。インドと日本、そして私たち全員がともに手を取り合って、広くヨーガを普及することで、全世界に健康、平和、調和、繁栄を創造することが可能である、と確信しています。皆様、2020年第6回「国際ヨガの日」、おめでとうございます。    

2020年6月8日
一般社団法人マハリシ総合教育研究所 代表理事
鈴木志津夫